勁力の發し方には
捻りながらドリルの様に發する方法と
津波の様に波動の力で發する方法とがあります。
勿論これ以外にも色々なやり方がありますが
今回はこの捻りと うねりの二つについて考えといきます。
捻りについてですが
巷間、誤解があります。
それは拳を捻ったらそれでよし、
と謂うものですが
これではハッキリ言って意味がありません。
拳を引いて當てるまでに捻りが終わっている、
と謂うことはドリルを回転させて
回転が止まってから
ドリルの刃を當ててる様なもので、
全く刃は喰い込んでいないのです。
木材にドリルの刃が當っている状態で回転させて
始めて刃が喰い込む訳でしょう。
拳も相手に當たった状態で回転させて
始めて拳が食い込む訳です。
なぜ この様なことが起こっているのか考察してみます。
すると 人體をどのように捉えているのか、
と謂うところに行き着きます。
人體を堅いもの、固體だと捉えていると
謂う事です。
人體が堅い固體だったなら
喰い込むと謂う発想は出てきにくいと思うのです。
拳を堅めて叩き割ると謂う
発想になるのでしょう。
一方 人體が柔らかい液體みたいなものだ
と考えている方は 喰い込ませる、
波動で壊す と謂う発想になると思うのです。
ドリルの刃の喰い込み方はピッチが多い方
たくさん回転させる方は
堅い物にも喰い込み易いのですが
深く喰い込めません。
柔らかい物だと ピッチは緩く
回転は落とした方が良く喰い込みます。
人體だとゆっくり回転させた方が
深く喰い込み 威力が増します。
今回は捻りの説明が思った以上に
長くなりましたので
うねりの説明は次回にします。
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令和六年十月十六日