八卦掌と體術のよもやま話

月: 2022年12月

28.今年も色々ありました。(82-47)

武術をやる者として ロシアのウクライナ侵攻は

色んな意味で生きた教材となりました。

スポーツとしてやっているのなら兎も角 

生きるか死ぬかの瀬戸際での鬩ぎ合いは

凄まじいまでの教訓を残してくれます。

自分の損害を顧みずゴリ押しで目的達成を図る、

と言うのは現代社会が忘れている決着の着け方です。

我武者羅に突き進んでいくやり方に恐怖すら覚えます。

「技は力のうちにあり」と言われたのは

極真会館の大山倍達館長だったと

思いますが 至言だと思います。

初心を忘れず精進していきたいものです。

ホームページURL   https://sekijuku.com

                        令和4年12月29日

27. 蛇動運動(82-46)


畝る様な動きのことです。

ただ蛇は左右に身をクネらせますが

これは前後にクネらせるので

鯨やイルカの動きに似ていて

鯨動運動と言った方が良いかもしれません。

下からしゃくり上げるような動きです。

この動きを利用して拳打を打ち出します。

動画を参照してください。

ホームページURL  https://sekijuku.com




令和4年12月19日

26.拳頭を當てる(82-45)

拳法の究極の目標は相手を一撃で倒す事にあると思うのです。

いくら速くても 相手より手数が多くても

その威力がなく、相手を戦闘不能に出来なかったら

最後にやられるのは自分です。

その為には一打、一撃で相手を屠る

拳打の威力が求められます。

偶発的な接近戦でモノを言うのは

一打必倒の拳打なのです。

今、ウクライナとロシアが戦っていますが

どうやら戦線は膠着状態に陥っている様です。

こうなると両軍、血みどろの塹壕戦になります。

塹壕の中は狭くジグザグになっていて 

ここでの戦いは出合頭の偶発的な戦いになります。

咄嗟に相手にダメージを与えられるもの、

拳骨、棍棒、拳銃シャベル、等だそうです。

咄嗟に相手に一撃を与えられるモノが役立つのです。

悠長に時間を掛けてる暇はないのだと言う事がわかります。

まさに「兵は拙速を尊ぶ」になるのです。

咄嗟に瞬間的に一撃で、となります。

ですからまずやる事は 一にも二にも

拳打の威力を揚げる事となります。

その為の「拳頭を當てる」と言う事です。

ホームページURL  https://sekijuku.com

               令和4年12月13日

25. 避正斜打を考える(82-44)

このテーマも過去、何度か取り上げています。

身體の左右から相手の一点に集中させます。

普通 吾々は自分の正中線から

相手の正中線へと攻撃しますが、

この場合 自分の両脇から相手の正中線目掛けて

打つのを良しとします。

大して変わらない様にも思えますが

實はこれ、大有りなのです。

この様にして放たれた拳は避け難いのです。

僅かに左右にズレるだけなのですが

慣れないと錯覚してしまいミスるのです。

正を避け、斜を打つ拳の完成です。

もう一つこれによるメリットがあります。

それは拳頭を當てやすいのです。

威力が増します。

ただこの時 拳の捻りに注意が必要です。

スコップで土を掬う様にして打ちます。

當る時 掌の内を締め やや下向きに當てる様にします。

これで拳頭が當る様になります。

こうすることで體の左右から拳を放てる様になります。

動画では棒を使って適正な間合いを取らせています。

ホームページURL https://sekijuku.com

令和4年12月6日

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén