八卦掌と體術のよもやま話

月: 2023年6月

八十三の二十六.氣のレベルを上げると謂う事

前回までの話で

吾々は兎に角、

何が何でも氣のレベルを上げる必要があるという事が

理解できると思います。

筋トレみたいに外からの働きかけでするトレーニング

所謂外功法ではなくて 

内から 呼吸法に意念と運動を合わせて働きかける

内功法を用に耐え得るレベルまで仕上げる事ですね。

ただ内功法は人によっては

どうしても受け付けぬ者もあります。

縁がなかったという事です。

無論 当たり前ですが 内功法との合性が良い人でも

五年や十年くらいの稽古で

どうにかなる様なシロモノではなく 二十年、三十年で

どうにか實用になるといった感じです。

まあ 五年、十年でもそれなりに使えはしますが。

焦らずに氣長に修行する事です。

令和五年六月二十九日

八十三の二十五. ホクロと氣

先日 運氣を上げるホクロ 

という記事を目にしました。

何でも付けボクロでも

効果があるという触れ込みです。

早速試しました。

効果は覿面です。ありました。

色々と試して見て氣が付いた事があります。

ホクロの位置、数で効果に差があるという事です。

それから氣のレベルが上がると

突きや掌打の威力が上がります。

もう一つ驚いたのが氣のレベルが上がると

関節技が効き難くなる事です。

というわけで八卦掌や太極拳、形意拳では

氣のレベルアップが出来ないと

そもそも拳法として役に立たないという事です。

この付けボクロを研究することで

思いも寄らぬ成果がありました。

あとは套路をやるのもそうですね。

ただ 套路を氣のレベルアップにするのは

結構大変ですね。

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      令和五年六月二十日

八十三の二十四 武器術から素手格闘術へ

写真は笹百合です

巷間 素手の格闘術から武器を使っての格闘術へと

進化して行ったように語られる事が多いのですが

實際は少し異なる様です。

人類進化の歴史から類推して 

素手から武器術へと進化して行った様に思われがちなのですが 

現在使われている素手の格闘術は 

原始人の素手の格闘術から発展してきたものではありません。

正確には原始人の素手の格闘術から

武器(道具)を使った格闘術へと進化した後

もう一度素手の格闘術へと変化しています。

これは一つには武器を持ってない状況で

闘わざるを得なくなった時、

二つ目は持ってた武器が破損したりして使えなくなり

やむなく 素手での格闘になってしまった場合などが挙げられます。

その場合できるだけ武器を扱った経験が活かせる様

素手の格闘形式を整えた様です。

これは少し深く研究すれば誰でも氣が着くと思います。

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令和五年六月十三日

八十三の二十三 體重の移動

余りにも簡単過ぎて笑ってしまいそうですが 

これが意外と出来ていないのです。

太極拳の套路で見かけるのですが

爪先が 明後日の方向を向いたままの人が

結構います。                         

その原因は二つあると思うのです。

一つは 例えば馬歩から左弓歩にする時ですが

右脚の爪先を内側に向ける時、

體重がしっかりと左脚に移っていたら

右脚は自由に動けるはずです。

それが出来ないのは、

つまり左脚への體重移動が

しっかりと出来ていないという証拠ですね。

そのために突きや掌打の威力が

充分発揮出来ないのです。

もう一つは 

右の爪先を動かすタイミングが

よくわからないのです。

これは右足に體重を掛けているのを

左脚に移す時、少し左脚に重さが架かったら 

右は少し楽になります。

その時 踵を軸に爪先を上げ内側に向けます。

爪先を着け 重心を徐々に左に移していきます。

この時 體幹と拳打、掌打を

重心の移動と連動させるのです。

一見簡単そうに見えますが

これが正確に出来ている人は少ないのです。

(出来ていたら軽い一打で相手を打ち倒せます。)

これだけでも拳や掌打の威力は増しますが

右爪先が内側に向いていたら、

打った拳や掌打の反動を後脚の踵に伝え、

それを再び拳とか掌打に反撥させることで

更なる威力の増強が望めます。

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令和五年六月七日

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