八卦掌と體術のよもやま話

月: 2023年2月

9.引き手(83-9)

今回のテーマは正拳突きの時の引き手について考えます。

一応知識としては知っていても攻撃することに躍起になり 

實際には殆ど顧みられることなく

無視されているような状態です。

めて引き手に注目してみると 

これは正拳突きの威力に

大きく影響している事が見て取れます。

正しく引き手が取られると 

少ない力でも大きな威力が出せます。

具體的には 突きながら引くと言うよりは 

引きながら突くようにするのが良いようです。

このように右手の動きをサポートしたり

強化したりするのに

左手の動きを利用することはよくあります。

もちろん その逆に左手の働きをサポート、強化するのに

右手の助けを借りるのも當然ではありますが。

動画のように形意拳の劈拳、太極拳の單鞭、摟膝拗歩にも

同様の用例が見られます。

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令和5年2月28日

8.刀を抜く(83-8)

一見すると拳法と何の関係があるのかと思われそうですが、

この刀を抜くという動作を深く掘り下げて研究していくと

思っても見なかった関連が見えてきます。

ポイントは手で抜かないと言うことです。

體捌きで抜くのですね。

これを丁寧に繰り返し稽古することで

胴體を充分に深く使えるようになります。

すると 形意拳の劈拳の掌打とか

太極拳の單鞭の掌打などが上達します。

これは刀の素振りでも同様な効果が出ます。

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令和5年2月22日

7.套路と練功法を関連付ける(83-7)

今まで色々と練功法を解明してきました。

これまでは練功法は練功法

套路は套路と別々に稽古して来ましたが 

如何せん時間が限られております。

それ故 套路の稽古が練功法を兼ねるようにしてまいります。

具體的には型の一つを稽古する時には

必ず功が深まるようにします。

そうすることで套路とは別に練功法を

稽古しなくとも良い訳です。

練功法だけでも良いのではないかとも考えたのですが

形式が少ないとやはり飽きてしまいますからね。

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令和5年2月14日 バレンタインデーの日に

6.アタマを切り替える(83-6)

今回の題は本来重いものですが

存外見過ごされております。

相手との闘いの場を二つに分けて考えてみます。

一つは離れて闘うと言うもの。

パンチやキックを主体にした

空手やボクシング等があります。

もう一つは接触して闘うもので、

投げ技や関節技を使う

柔道、レスリング等があります。

所が太極拳や八卦掌では

拳打を使うのにもかかわらず、

接触した状態で闘います。

これは接触、密着して

相手のパンチやキックを封じてしまおうと言うものです。

私もなかなかこの闘い方に馴染めませんでした。

が、苦節20年、

やっと使えるようになりました。

この闘い方で難しかったのは封じた後

どう攻撃するかと言う所でした。

これは封じた掌でそのまま攻撃すれば良いのですが

ここに氣付くのに

20年以上かかったと言うことです。

これには刃物を意識した稽古が役に立ちました。

具體的には日本刀を使った(木刀や模造刀で代用しましたが)

稽古です。

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令和5年2月7日

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