八卦掌と體術のよもやま話

月: 2023年3月

13.崩しの原理(83-13)

前回の追加捕捉です。

あらかじめ断っておきますが

「崩しの原理」はこれだけでは無く 

たくさんあるうちの一つに過ぎませんので

誤解なきようにお願いします。

人間の脳は

同時に二つ以上の動きは感知できないと言われています。

この場合も

水平方向の力は感知できていても

垂直方向の力を感知できていないのです。

水平方向の力には対応していても

垂直方向の力には対応できず

崩されてしまっているのです。

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令和5年3月27日

12. 横と下と(83-12)

崩しの練習です。

崩しの基本的な考え方を理解してもらいます。

相手の手を取り横(水平方向)に軽く引きます。

次に軽く横に引いたまま下に下げます。

水平方向に引いたまま 垂直方向に力を加えるわけです。

すると崩れるのですが

この時水平方向と垂直方向の二方向 同時に

力を加えないと崩れません。

初心のうちはこの二方向同時にと言うのが難しいと思います。

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令和5年3月22日

11.均等に圧を加える(83-11)

體術の指導をしていて氣が着いたのですが 

初心者にとっては一定の力を加え続けると云うのは

かなり難しいようですね。

強くなったり弱くなったりして斑が生じます。

相手の手首を引きながら押さえると

崩すことが出来るのですが

一定の力で引っ張ると云う動作が

初心のうちはまずできません。

引っ張ってから押さえるのではなくて

引っ張り続けながら押さえるのです。

さらに引っ張ると云うのは横方向の動きですが、

押さえるのは縦方向の動きです。

異なる方向に同時に力を加える、

と云う動きもまた大変そうです。

もはやこれは筋力云々と言うよりは感覚の問題ですね。

感じる能力が重要視されます。

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令和5年3月14日

10.刀を抜くのは練功法(83-10)

私のところでは刀を抜くことが

練功法になるような指導をしています。

功を深め、積むのにはいろんな方法がありますが、

これが最も上達を實感し易いですね。

昔の人はよくもまあ この刀を抜くという動作を 

練功法の域にまで昇華させたものだと感嘆します。

右手で抜かず 左手と腰で抜くと言うことです

正拳で突くとき 突き手と反対側の手を引きますが 

この時 引き手を勢いよく引く事で 

背中を何かエネルギーの塊みたいなものが疾るのを

感じますがそれと似てますね。

拳法の勁力による突きと言うのは

このエネルギーの塊を撃ち込むと言う事なのです。

刀を抜くと言うのも勁力を使うようです。

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令和5年3月7日

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