余りにも簡単過ぎて笑ってしまいそうですが 

これが意外と出来ていないのです。

太極拳の套路で見かけるのですが

爪先が 明後日の方向を向いたままの人が

結構います。                         

その原因は二つあると思うのです。

一つは 例えば馬歩から左弓歩にする時ですが

右脚の爪先を内側に向ける時、

體重がしっかりと左脚に移っていたら

右脚は自由に動けるはずです。

それが出来ないのは、

つまり左脚への體重移動が

しっかりと出来ていないという証拠ですね。

そのために突きや掌打の威力が

充分発揮出来ないのです。

もう一つは 

右の爪先を動かすタイミングが

よくわからないのです。

これは右足に體重を掛けているのを

左脚に移す時、少し左脚に重さが架かったら 

右は少し楽になります。

その時 踵を軸に爪先を上げ内側に向けます。

爪先を着け 重心を徐々に左に移していきます。

この時 體幹と拳打、掌打を

重心の移動と連動させるのです。

一見簡単そうに見えますが

これが正確に出来ている人は少ないのです。

(出来ていたら軽い一打で相手を打ち倒せます。)

これだけでも拳や掌打の威力は増しますが

右爪先が内側に向いていたら、

打った拳や掌打の反動を後脚の踵に伝え、

それを再び拳とか掌打に反撥させることで

更なる威力の増強が望めます。

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令和五年六月七日