八卦掌と體術のよもやま話

月: 2025年5月

85-19.捻りの効用

捻りを利用して拳打を打ち出すと威力が上がります。

ストレートを打ち出す時

そのままで打ち出すのと、

捻りを利用して打ち出すのとでは

自分の體感ですと(かなりテキトーですが

数百倍の差がある様に感じます。

ネジを回して揚げるジャッキアップでは 

人力でネジを回すのに

かなり重たいものでも持ち上がります。

ただ、速度と距離は出ません。

そこで工夫です。

ピッチという概念があります。

ネジが一回転する時

どれくらいの距離をむのかを表すのです。

普通の人はピッチが一センチメートル未満か

もしくは空回りしてます。

これを五十センチか一メートルくらいに設定できると

人體へも使えます。

指先で軽く触っても

跳び上がるくらいに効きます。

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令和七年五月二十二日

85-18.肘を内側に入れる

このことは武術の世界ではよく言われています。

これは纏絲を利かせるためなのです。

纏絲を利かせて 撥する勁力のことを

纏絲勁と言います。

ただ この技術は誤解されて伝わっています。

まぁ 誤解というより正確に伝わってない、

と言った方が正しいかもです。

それは何かというと 

通常一般に伝わっているやり方ですと 

勁力が相手の體内に伝わりません。

拳打が相手に當るまでに

纏絲の動作が終了しています。

しかし 本来の目的は

勁力を相手に伝達して倒すことにあるはずです。

ですから纏絲を

本来の目的通りに使おうとするならば 

拳打なり掌打なりが

相手の身體に當ってから撥する、

つまり纏絲が相手の身體に喰い込み

内部でエネルギーを發するのを良し、

とするはずです。

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令和七年五月十六日

85-17.事実と論理

今回のテーマは 

稽古の質を向上させるのに大切なことです。

動画で説明します。

これは稽古の主旨を

しっかりと説明してなかった私のミスなのですが

居合刀の素振りの時 

両肘を伸ばす様に指示しています。

理由はその方が

両肘の力を 

居合刀に有効に伝達できるからなのです。

一、前の肘を伸ばし 後ろの肘は緩めておく

二、後ろの肘を伸ばし 前の肘は緩めておく

三、両方の肘を伸ばしておく

四、両方の肘を緩めてた時

以上です。

それぞれの状態でどの時が最も強いのかを

試すつもりだったのですが

説明無しで 

始めたものですから

私と相手の単純な力比べ、

となってしまったのです。

これは肘の伸び具合で

力の入り方に差が出る、

つまり斬れ具合に差が出る

ということを確かめたかったのです。

一応単なる力比べなら相手の方に利があります。

では何故この様なことをするのか、

ということですが、

實際の闘いで長い時間力を

入れ続けられるということは出来ません。

全力の一割から二割 

あるいはもっと少ないのです。

この様な技はその様な時に有効に働くのです。

この動画では(三)の時が最も強くなります。

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令和七年五月七日 

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