相撲に於いて 

四股を踏んだり、

摺り足の稽古をする目的について

考えてみます。

まず 四股の踏みですが 

あれは脚を高く揚げるのが

目的ではないということてです。

『四股踏み』という言葉通り 

踏み込むのが目的です。

踏み込んで地中深く

杭を打ち込む様にするのが

正しいやり方です。

そして 地中深く根を蔓延らせるのです。

次に『摺り足』は 

ただ脚裏を

擦り付けるのが

目的ではありません。

技はその場で動かずに

掛けられるものではありません。

動きます。

土台をしっかりと築き上げたら

それを動かすのです。

しかし 動かしたら 

しっかりとした土台でも崩れます。

そこで しっかりした土台を崩さない様に

動かすやり方が

『摺り足』なのです。

四股踏みで

地中深く蔓延らせた根を 

切らぬ様に

脚を高く揚げぬ様にして

脚裏を擦る様に動かすのが

『摺り足』なのです。

八卦掌の『尚泥歩』(ショウの文字は足偏に 旁が尚です)

という泥中を歩く練功法が

これと同じです。

八卦掌の『董海川』老師の

主な練功法はこれだったと思われます。

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令和七年八月五日