八卦掌や形意拳、太極拳の武術を長年やって来たのですが

どうにも解りにくいモノに

勁とか氣とか丹田とかがあります。

まあ自分の未熟さが一番の要因だ、

とは判っているのですが

それでも五十年近く修行してきて

未だに良く解らないと言うのも如何かと思うのです。

それでチャイナの言葉と日本語と同じ漢字を

比較して見ました。

すると同じ文字でも異なった意味になっているものが

結構あります。

一つだけ取り上げてみます。

日本語でピストルは短銃とか拳銃とか言いますが

チャイナというか北京語では手槍というそうです。

歩兵銃、ライフル銃は歩槍、

機関銃は機槍と言います。

日本語では槍という文字に銃という意味は持たせません。

一衣水帯で同じ漢字を使っているからと言っても

内容は異なるのですね。

これに氣がついてから 實は武術の用語も

同じ意味に捉えるのではなく

異なっているのではないかと考えられるのです。

で、吾が國では「丹田」、「勁」と言った用語は

理解しにくいので『腰』、

と言った方がわかり易いと思うのです。

『腰』を極めるには半身になると解りやすくなります。

85歳になる男性に太極拳の蹬脚を指導するのに、

センターとか丹田とか言うより

半身になって『腰』の創り方を教えた方が

キチンと出来ます。

大體、片足立ちすら怪しいのですから。

それで日本式「和風」で行こうと思います。

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令和六年三月五日