八卦掌と體術のよもやま話

投稿者: sekijuku@hakkeshou.com Page 1 of 13

八卦掌や太極拳、形意拳を使った護身術をやっています。

85-24. 形意拳に纏絲勁を使う

劈拳に實際に使ってみました。

動画を見て下さい。

掌の平をそっと前に出し

捻るだけです。

掌の平そのものは

前に出しているだけです。

しかし 前脚の踏み込みが有りますから 

掌は掌打となっている訳で有ります。

崩拳でも

拳そのものは前に出しているだけですが

前脚の踏み込みが有りますから

(拳で突いてる意識はなくとも 推進力発生しております故)

正拳中断突きと

なっております。

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令和七年六月二十三日

85-23.氣を調えると謂う事

居合刀を抜く稽古をしていると

思う様に抜けない事が 

よくあります。

これは

左手での鞘を引く動作が

不完全なために起こるのです。

一般には

『腰を開け』と言われているものです。

これを無くすためには 

ゆっくりと 丁寧に刀を抜く

稽古を繰り返すしかありません。

まず 腰を開き、

左の手で鞘を引き、

それから右の手で刀を抜く、

といった動作をゆっくり、

丁寧に、愚直に繰り返す事です。

決して速く勢いよく抜く、

といった稽古では無いのです。

この動作をしていると氣が調ってきます。

それから氣が乱れぬ様に注意し、

徐々に早くしていきます。

まぁ、氣が調ってくると

速くする必要もなくなってしまうのですが。

これも氣功となります。

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令和七年六月十九日

85-22.礼儀作法と氣功

以前から感じてた事なのですが 

礼儀作法と氣功は 

かなり密接な関係に

有ると思うのです。

古人は人と人とが接する時 

有る動き、動作をすると

とても優美、優雅な感覚を感じることがあり、

やがてそれらが纏められ

整理されて 

礼儀作法として

後世まで伝えられたのだろうと思います。

實際に それらを見てきた訳ではありませんが 

多分そうなのだろうと思うのです。

氣功の稽古をしていると 

それらは氣の流れを整え、

良好にしている事がわかります。

吾が國古来の礼法、

藝道にもそれらが感じられます。

ということで 

これらは そのまま健康法にも連なる訳ですね。

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令和七年六月十一日

85-21.カラダを弛めるの効用

身體を弛めたら良いと云うのは

理解しているつもりでも

實際には如何でしょう。

ここで面白い発見がありました。

それは立ち方です。

真っ直ぐに立たない方が

弛むことがあるのです。

それは八卦掌、

それもシンコウシキ八卦掌を

稽古している時に氣付きました。

身体は多少内側に傾けます。

歩く時は爪先の方向にではなく、

内側に傾ける様に

歩きます。

これがしっかりと出来る様になると

身體が弛み、

技の効きが格段によくなります。

ただ、今までの癖がつい出て 

真っ直ぐに歩いてしまいます。

慣れる迄 

かなり時間がかかります。

コツはスピンの時 體軸を傾けるのです。

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令和七年六月四日

85-20.形意拳でのネジり

形意拳の 劈拳での捻りについて紹介します。

形意拳を始めて間もない頃、

劈拳を打ち出すとき、

両下膊を擦り付けて打ち出す様に

指導されました。

何のためにそうするのかも解らずに

言われた通りにやっていました。

下膊を擦り付けて打ち出すと 

やりづらいのです。

ところが纏絲 

つまり捻りを使って勁を打ち出すと 

この稽古の意味が

よくわかるのです。

螺旋状に

相手の身體に

拳打や掌打を食い込ませる

方法の修得法ですね。

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令和七年五月二十七日

85-19.捻りの効用

捻りを利用して拳打を打ち出すと威力が上がります。

ストレートを打ち出す時

そのままで打ち出すのと、

捻りを利用して打ち出すのとでは

自分の體感ですと(かなりテキトーですが

数百倍の差がある様に感じます。

ネジを回して揚げるジャッキアップでは 

人力でネジを回すのに

かなり重たいものでも持ち上がります。

ただ、速度と距離は出ません。

そこで工夫です。

ピッチという概念があります。

ネジが一回転する時

どれくらいの距離をむのかを表すのです。

普通の人はピッチが一センチメートル未満か

もしくは空回りしてます。

これを五十センチか一メートルくらいに設定できると

人體へも使えます。

指先で軽く触っても

跳び上がるくらいに効きます。

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令和七年五月二十二日

85-18.肘を内側に入れる

このことは武術の世界ではよく言われています。

これは纏絲を利かせるためなのです。

纏絲を利かせて 撥する勁力のことを

纏絲勁と言います。

ただ この技術は誤解されて伝わっています。

まぁ 誤解というより正確に伝わってない、

と言った方が正しいかもです。

それは何かというと 

通常一般に伝わっているやり方ですと 

勁力が相手の體内に伝わりません。

拳打が相手に當るまでに

纏絲の動作が終了しています。

しかし 本来の目的は

勁力を相手に伝達して倒すことにあるはずです。

ですから纏絲を

本来の目的通りに使おうとするならば 

拳打なり掌打なりが

相手の身體に當ってから撥する、

つまり纏絲が相手の身體に喰い込み

内部でエネルギーを發するのを良し、

とするはずです。

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令和七年五月十六日

85-17.事実と論理

今回のテーマは 

稽古の質を向上させるのに大切なことです。

動画で説明します。

これは稽古の主旨を

しっかりと説明してなかった私のミスなのですが

居合刀の素振りの時 

両肘を伸ばす様に指示しています。

理由はその方が

両肘の力を 

居合刀に有効に伝達できるからなのです。

一、前の肘を伸ばし 後ろの肘は緩めておく

二、後ろの肘を伸ばし 前の肘は緩めておく

三、両方の肘を伸ばしておく

四、両方の肘を緩めてた時

以上です。

それぞれの状態でどの時が最も強いのかを

試すつもりだったのですが

説明無しで 

始めたものですから

私と相手の単純な力比べ、

となってしまったのです。

これは肘の伸び具合で

力の入り方に差が出る、

つまり斬れ具合に差が出る

ということを確かめたかったのです。

一応単なる力比べなら相手の方に利があります。

では何故この様なことをするのか、

ということですが、

實際の闘いで長い時間力を

入れ続けられるということは出来ません。

全力の一割から二割 

あるいはもっと少ないのです。

この様な技はその様な時に有効に働くのです。

この動画では(三)の時が最も強くなります。

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令和七年五月七日 

85-16. 何故體術、氣功なのか

何故 太極拳や八卦掌は

體術や氣功に拘るのでしょうか。

答えは簡単です。

説明します。

太極拳の先人達は闘う時 

離れて闘うより

接近して闘う方が有利なのではないか

と氣がついたのです。

しかし接近していると力を使い難いのです。

そこで

吾々が通常使用している

筋力を使わない方法を開発したのです。

氣とか

シンクロなどの體術的な方法です。

先人達は長い年月をかけてそれらを開発しました。

氣を沈めると

通常より少ない力で相手を制することが出来る、

というのもその一例です。

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令和七年四月三十日

85-15 . 劈拳で試す

騎乗しての斬り付けを

形意拳の劈拳で試してみます。

動画を参照して貰えばわかると思います。

劈打で當てると軽く跳びます。

劈打を当てる時 

當った反動 肘が曲がったり

肩甲骨が退がったり

しない様にするのが難しいです。

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令和七年四月二十三日 

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