八卦掌と體術のよもやま話

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85-35.ピッチ

今回はピッチの修得法を二種類紹介します。

通常は正拳中段突きで説明していますが 

それだと理解、修得が難しい様です。

正拳の捻り具合と

進み具合の兼ね合いで

説明しているのが一般的です。

ピッチとは

一回転する間で

何センチメートル進んだのかを表すものてす。

正拳中段突きでの修得が難しいのは 

肘を伸ばす動作と 

正拳を捻る動作の

異なった動作を 

同時に行うからです。

タイミングが合わないのです。

これを同時に行う必要があります。

もう一つは崩し等に使われるもので 

捻りだけで動き、

肘の伸ばしはありません。

小手の捻りで相手を潰し、

太極拳の推手でよく使われます。

小手が九十度回転する間に

二十センチメートルほど動いています。

動画を参考にして下さい。

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令和七年九月十七日

85-34.トイガンを使って(続)

前回の続きです。

トイガンを使った捻りの稽古です。

捻りそのものは何処でもやっていますが、

理解の深さに差があるようです。

それはピッチの事なのですが 

一回転する間に

何センチメートル進んだのか、

と言う事です。

厳密には一回転と言うことはなく、

半回転、もしくは四分の一回転する間に

何センチメートル進んだのか、です。

通常の捻りの稽古では

捻りの速度が早過ぎるのです。

1センチメートル、もしくは

それ以下の距離で捻りが終わっています。

仮に

半回転で四十センチメートル進むものとします。

普通の場合、1センチメートルか

それ以下の距離で捻り終えていて 

残りの三十九センチメートル位は

ストレートで進んでいます。

これでは捻りの意味はありません。

四十センチメートル掛けて

ゆっくり進まないと意味がありません。

捻りの回転速度を

ゆっくりする』為の目標です。

この場合、

目印は 目立つ方が良いのです。

そのためのトイガンです。

ここがしっかり、正確に出来てたら、

つまり自分の肘から先の 

身體操作が

しっかり出来てたら

素晴らしい威力を発揮できます。

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令和七年九月九日

85-33.トイガンを使って

トイガンを使って捻りの稽古をすると 

捻りの途中経過がよく判ります。

本當はこんな物、

使わなくとも良いのでしょうが

現實は残念なレベルです。

トイガンを使うと

捻りが正確に出来るのに 

素手だと全くお粗末な状態です。

それと捻りが正確に極まると 

触っただけで相手が崩れます。

筋力、腕力は

不要と言っても良いくらいです。

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令和七年九月四日

85-32. 一所懸命だと智慧が出る

これは 武田信玄の言葉だそうです。

この後に中途半端だと愚痴が出る、

良い加減だと言い訳が出る、と続きます。

正拳中段突きの指導をしていて

困った事があったのです。

捻りながら突きを出すのですが 

どうにも上手く行かず 

途方に暮れていました。

ある時 フッと閃きました。

それまでにも 

何か握ってやったら良いのではないか、

と解ってはいたのですが

適当なモノが見つからなかったのです。

閃いたのは トイガンです

玩具のピストルを握らせたら如何なものか、と。

結果はオーライでした。

全くジャンル違いのものを使ったらビンゴでした。

一所懸命考えてたら智慧が出たのでした。

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令和七年八月二十七日

85-31.五行相生拳と呼び方

これは「ごぎょう そうせいけん」と呼びます。

そうしょう、そうせい、と色々な呼び方がありますが

私のところでは「ごぎょうそうせいけん」と

呼ぶことで統一します。

また腕を前後に振る運動がありますが 

これも「スワイソウ」もしくは

「振り子運動」と呼ぶことにします。

あとは八卦掌の歩法で「ショウデイホ」と

言うのがありますが 

パソコンの漢字変換が出来ませんので

「摺泥歩」と呼ぶ事にします。

発音は「しゅうでいほ」です。

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令和七年八月十九日

85-30.相撲の『摺り足』、『四股』とは何なのか?

相撲に於いて 

四股を踏んだり、

摺り足の稽古をする目的について

考えてみます。

まず 四股の踏みですが 

あれは脚を高く揚げるのが

目的ではないということてです。

『四股踏み』という言葉通り 

踏み込むのが目的です。

踏み込んで地中深く

杭を打ち込む様にするのが

正しいやり方です。

そして 地中深く根を蔓延らせるのです。

次に『摺り足』は 

ただ脚裏を

擦り付けるのが

目的ではありません。

技はその場で動かずに

掛けられるものではありません。

動きます。

土台をしっかりと築き上げたら

それを動かすのです。

しかし 動かしたら 

しっかりとした土台でも崩れます。

そこで しっかりした土台を崩さない様に

動かすやり方が

『摺り足』なのです。

四股踏みで

地中深く蔓延らせた根を 

切らぬ様に

脚を高く揚げぬ様にして

脚裏を擦る様に動かすのが

『摺り足』なのです。

八卦掌の『尚泥歩』(ショウの文字は足偏に 旁が尚です)

という泥中を歩く練功法が

これと同じです。

八卦掌の『董海川』老師の

主な練功法はこれだったと思われます。

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令和七年八月五日

85-29.五十周年

この七月の最後の日曜日は、

私が太極拳を始めた日です。

今から五十年前の暑い日、

国分寺市の神社に太極拳を初めて見ました。

二十年くらいは続けるつもりだったんですが

五十周年を迎えるとは思いませんでした。

今年 吾が國の古武術を基礎に据えてから

見えてきたものが在ります。

相撲の『四股』、『摺り足』と

功の深さとの連関がはっきりしてきました。

形意拳の『震脚』、

八卦掌の『しょう泥歩』と同類、同根だったのです。

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令和七年七月二十九日

85-28.體側を意識した時としなかった時

實際に どのように違うのか確かめてみました。

相撲のようにガップリ四つに組んで

確かめます。

予想通り 八の字に足を開き

體側を意識した時の方が

強靱になりました。

両脚が

地に埋め込まれたかの様です。

上體は柔軟に反りましたが

安定します。

前後に脚を開いている時は 

押されると

體が浮きまして

そのまま押し込まれています。

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令和七年七月二十一日

85-27.體側を使う(続)

前回 日本人とガイジンの違いを 

意識の使い方の相違が

身體の相違と

運動形態の違いとなって

顕れていることを説明してみましたが

一氣呵成となりましたので

理解しにくかったかと思います。

今回は歩行についてです。

吾々 日本人の歩行は

所謂ガニ股歩行と言われているものです。

白人サマみたいな

颯爽とした歩きにはなりませんが

これが いちばんラクで

早く歩けます。

また歩行の時 躓きません。

走る場合はちょっと異なります。

短い距離の場合は

そのままでも良いのですが 

長くなると少し変わります。

所謂半身となるのですが

體側の意識が弱いと やりづらいのです。

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令和七年七月十六日

85-26.體側を使う

日本人とガイジンを比べてみると 

結構違いが在ります。

それはガイジンは身體の前後が厚くて 

日本人は左右に広がって居ます。

このことは運動 というか身體の使い方に

結構大きな違いとなって

顕れているのではないでしょうか?

動物 特に犬が獲物を咥えて

頭部を左右に振っているのを見ると

身體を左右に振る動きが 

脊椎動物本来の動きではないかと

思えるのです。

吾々日本人はガイジンに比べ、

前後に動かす筋力が弱く、

左右に動かす力が

強いのではないのかと思えます。

そこで 先程のワンコの動きを

無理矢理当て嵌めてみると

ワンコの動きは参考にはなりませんかね。

まあ個人差はありますけど。

そこで『體側』を意識した動きです。

古武道で「腰は回すな、開け」

と言われているのも頷けます。

柔道の足払いの技も 

左右の動き 

所謂『體側』を意識すると良く判ります。

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令和七年七月八日

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