八卦掌と體術のよもやま話

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84-39. 捻りとうねり

勁力の發し方には 

捻りながらドリルの様に發する方法と 

津波の様に波動の力で發する方法とがあります。

勿論これ以外にも色々なやり方がありますが

今回はこの捻りと うねりの二つについて考えといきます。

捻りについてですが 

巷間、誤解があります。

それは拳を捻ったらそれでよし、

と謂うものですが 

これではハッキリ言って意味がありません。

拳を引いて當てるまでに捻りが終わっている、

と謂うことはドリルを回転させて

回転が止まってから

ドリルの刃を當ててる様なもので、

全く刃は喰い込んでいないのです。

木材にドリルの刃が當っている状態で回転させて

始めて刃が喰い込む訳でしょう。

拳も相手に當たった状態で回転させて

始めて拳が食い込む訳です。

なぜ この様なことが起こっているのか考察してみます。

すると 人體をどのように捉えているのか、

と謂うところに行き着きます。

人體を堅いもの、固體だと捉えていると 

謂う事です。

人體が堅い固體だったなら

喰い込むと謂う発想は出てきにくいと思うのです。

拳を堅めて叩き割ると謂う

発想になるのでしょう。

一方 人體が柔らかい液體みたいなものだ

と考えている方は 喰い込ませる、

波動で壊す と謂う発想になると思うのです。

ドリルの刃の喰い込み方はピッチが多い方 

たくさん回転させる方は

堅い物にも喰い込み易いのですが 

深く喰い込めません。

柔らかい物だと ピッチは緩く

回転は落とした方が良く喰い込みます。

人體だとゆっくり回転させた方が

深く喰い込み 威力が増します。

今回は捻りの説明が思った以上に

長くなりましたので 

うねりの説明は次回にします。

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令和六年十月十六日

84-38.足半草履はスパイク靴

足半を使ってて氣がつきましたが 

足半は 陸上競技のスパイク靴と同じような

働きをしてますね。

足半を 足首の自由度を上げるためのものだと

認識したり

脹脛の筋トレの為のものだと

思ってる人もいる様ですが 

足指と踵で地面を掴んで

反動が 

後ろに逃げない様にする働きをしています。

後脚では地面を後ろに蹴って

前に進むと思ってる人もいますが 

そうすると土塊を後ろに蹴り出す為 

ロスが多いのですよ。

地面を足指で掴む事で 

後脚は下向きのモーメントが働く様になり

ロスが少なくなります。

結果 突きや蹴りの威力が向上します。

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令和六年十月八日

84-37.纏絲勁を套路に使う

身體の捻りを具體的に勁に変換して發してみます。

太極拳の單鞭の套路で

纏勁のやり方を身につけます。

それが出来るようになったら

形意拳の基本、劈拳で使ってみます。

足、腰の捻りが拳や掌に伝達できるようにします。

次は八卦掌の単換掌で使ってみます。

ここまで出来る様になったら

色んなところで使えるはずです。

居合で刀を抜く時にも使えるはずです。

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令和六年九月三十日

84-36. 纏絲を 身につける

以前 前々回のブログと動画で説明しましたが

具體的な手順はあのままです。

追加の説明ですが

あのやり方で数ヶ月繰り返します。

一万回も繰り返すと良いでしょう。

完全に身につくと

八卦掌や形意拳でも使えます。

この方法で最も難しいのは

完全に身につくまで継続することだと思います。

しかし謂うは容易しです。

なかなか身につかないので 

通常は不完全にしか身に付いていない所で

諦める事になるでしょう。

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令和六年九月十九日

84-35.説明と修得

技を詳しく 解り易く説明してもらうと 

殆どの人は

それで もう技を身に付けられた

と錯覚してしまうのです。

技を理解するのと 

身に付けるのとでは次元が違う、

と言うのがどうしてもわからないのです。

だからいつまで経っても

技を使えないままなのです。

掛け算の九九を例に取って説明します。

掛け算を身につける時には 

九九を暗記する事から

始まります。

ここはもっと詳しく説明すると

面白いのですが 長くなるので省略します。

21=2

22=4

23=6

………………と習います。

この時この九九を一度 

もしくは数回習っただけで

九九が身につくと考えてる人は

まずいないでしょう。

完全に覚えるまで 

それこそ数限りなく繰り返したと思います。

そして覚えたら自由自在に操れるのです。

解りますか?この論理が。

ここのところを失念 

もしくは無視してるところに

現代の落ちこぼれがあると思うのです。

技を身に付けるときにも この論理は働くのですよ。

技を解り易く説明してもらったら

もう身に付いたと短絡してしまうのです。

身に付けるのはまた別のものなのに。

ちなみに掛け算を身につけるのに

九九というやり方を編み出した

昔の人に感嘆します。

ではまた。

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令和六年九月九日

84-34. 纏絲による勁の發し方

今回は雲手から單鞭に移行しながらの

纏絲のやり方です。

動画を参照して下さい。

拗歩の場合の纏絲は比較的簡単ですが 

順歩になると

難易度が急上昇します。

それで特に單鞭のところを

重点的に稽古してます。

單鞭のところを

五つに分けて稽古するところがポイントです。

胴體を順體にするところが特に難しいですね。

後脚の大腿部が外に開かないようにします。

後脚の大腿部を開いた稽古は

簡単に出来るのでここでは省略します。 

また後脚の大腿部を開いた場合は

勁を遠くに撃ち出せません。

またここで稽古している纏絲勁の發し方は

二つあります。

通常の纏絲勁と

形意拳で多用される袖絲勁です。

詳しい説明は後程。

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令和六年九月三日

84-33.劈拳の中身(続)

動画がなくて不便かも知れないのですが

説明してみます。

まず三體式を造りますが

ここまでは以前説明してますので

今回は省きます。

左手を下ろしながら引き寄せますが 

この時 粘るものをなぞるようにします。

そのまま 左手を拳に変え 

臍から口元まで上げ 

前方に突き出します。

腰、肩を入れ 

半身になって突き出すようにします。

左半身です。

同時に 

左足を外側に捻りながら前に出します。

きちんと捻れていると

これだけで相手を突き跳ばせます。

距離、勢いも要りません。

それから 右手を掌に変えながら

左の上に添って出します。

この時 左手は右臂の背に沿って下ろすのですが 

右肘の関節に掌を下にして(拊掌)添えます。

この時 右足を引き寄せるのですが 

これが難題です。 

體は半身のままで 

重心を前足に引き寄せるのです。

後脚を引き寄せると重心も移動します。

ここは

直接指導で わかってもらうしかありません。

今日はここまでにします。

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令和六年八月二十九日

84-32. 劈拳の中身

五行拳の劈拳の中身を説明してみます。

まず劈拳の分解練習をします。

次に如何にして

威力(勁力)を出すかを考察してみました。

後脚の引き寄せで重心を前に移動させ、

それで威力を出します。

身體を前に出す時の勢いではなくて、

重心の移動のみで發勁します。

後脚で蹴ってもダメです。

慣れるまで結構時間が掛かり大変です。

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令和六年八月十九日    

  

84-31. 創作 太極拳

八月十一日 山の日 

大台ヶ原に行ってきました。

この動画は 

その時 標高千四百メートル付近で撮影したものです。

少し肌寒くて

太陽の光が恋しくなるくらいの気候でした。

この太極拳のベースになっているのは

台湾の双辺太極拳です。

それをもとに

色々アレンジしてみました。

この太極拳は八卦掌が

その套路の構成に大きく影響しています。

それ以外にも

形意拳の影響も見られます。

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令和六年八月十二日

84-30.悟る?

稽古をしていると 

ある時にパーっと閃くこはとがあります。

これを量質転化をするといいます。

沢山の量の稽古の積み重ねで

内容が質的に変化したものです。

これは物質面だけに起こるものではなくて

精神面ででも起こります。

それの一つがここに書いた

母は母ははは母「悟る」という現象です。

パーっと閃くように

一瞬にして全てがわかるものです。

ここで全てと書きましたが

正確には「ある特定のこと」

その事に関する全てという事です。

そうすると

稽古と言うものは肉體面、

精神面の向上と言うだけではなくて、

悟る事を引き出すため、

とも言えます。

肉體面の変化、

例えば 巻藁の正拳突きで

拳ダコを作ると言うことをしなくとも

拳ダコを作った正拳と同等以上の

突きの威力を出せると言うことで

少しは説明になるでしょうか。

このレベルになると

稽古はあることが意識出来るか

否か

と言う一点に絞られて来ると言うわけです。

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令和六年八月七日

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