體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

7.套路と練功法を関連付ける(83-7)

今まで色々と練功法を解明してきました。

これまでは練功法は練功法

套路は套路と別々に稽古して来ましたが 

如何せん時間が限られております。

それ故 套路の稽古が練功法を兼ねるようにしてまいります。

具體的には型の一つを稽古する時には

必ず功が深まるようにします。

そうすることで套路とは別に練功法を

稽古しなくとも良い訳です。

練功法だけでも良いのではないかとも考えたのですが

形式が少ないとやはり飽きてしまいますからね。

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令和5年2月14日 バレンタインデーの日に

6.アタマを切り替える(83-6)

今回の題は本来重いものですが

存外見過ごされております。

相手との闘いの場を二つに分けて考えてみます。

一つは離れて闘うと言うもの。

パンチやキックを主体にした

空手やボクシング等があります。

もう一つは接触して闘うもので、

投げ技や関節技を使う

柔道、レスリング等があります。

所が太極拳や八卦掌では

拳打を使うのにもかかわらず、

接触した状態で闘います。

これは接触、密着して

相手のパンチやキックを封じてしまおうと言うものです。

私もなかなかこの闘い方に馴染めませんでした。

が、苦節20年、

やっと使えるようになりました。

この闘い方で難しかったのは封じた後

どう攻撃するかと言う所でした。

これは封じた掌でそのまま攻撃すれば良いのですが

ここに氣付くのに

20年以上かかったと言うことです。

これには刃物を意識した稽古が役に立ちました。

具體的には日本刀を使った(木刀や模造刀で代用しましたが)

稽古です。

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令和5年2月7日

5.振動を与える(83-5)

私の所では掌打や拳打は

振動を与えるように撃つように指導しています。

と言うのも直接的な加撃では 

相手もそれに対応して筋肉をプロテクターのように堅くして

打撃が効かないようにしてしまうからなのです。

そのため攻撃側はその筋肉のブロックを崩してから

撃ち込まなくてはならなくなり 

より一層のパワーを要求される事になります。

一方 振動を与えてやると筋肉は弛み

加撃のエネルギーは内部に浸透しやすくなります。

ここの所は口伝になります。

太極拳の世界では軽く触れるだけで

相手を倒す技がありますが

それはこのような原理によるものなのです。

この振動に合わせて(シンクロさせて)

掌打を放っているのです。

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令和5年1月30日

4.      稽古を論理的に考える(83-4)

武術の稽古は二人でペアになってやるものが多いのですが 

これは一見勝負をしているように見えますので

技を創る面がおろそになってしまいがちです。

正確に技の通りに體を動かさねばならないのに

技を無視して馬鹿力で勝とうとするのです。

それ故、しっかりとその意義を理解して捉えてないと 

とんだ陥穽にハマってしまいます。

技を相手に掛ける時、掛ける方は兎も角、

受ける方は 相手の技が掛かりやすいように

協力してやらねばなりません。

「お前の技になど かかってやるものか」と

頑張ってはいけないのです。

身體が大きかったり 膂力が強かったりする人に

よく見られる現象です。

こうなると技を掛ける方は 無理に技を掛けようとして

馬鹿力を出して技を崩してしまうのです。

馬鹿力と馬鹿力のぶつかり合いです。

これのどこに技があると言うのでしょうか?

僅かの勝ちの代償に 

崩れた技と上達の遅れを得ると言う訳です。

では馬鹿力は絶體にダメなのか 

というとそんなことはないのです。

段階を踏めばいいだけの話です。

まず相手の協力があって技を掛けられる段階、

次に一歩進んで相手の協力がなくても技を掛けられる段階、

さらには相手が力んでても技を掛けられる、

相手の妨害があっても技を掛けられる段階

と進歩していく訳です。

そうなったらいくら力んでも妨害してもいいのです。

所謂 自由組手 と言うのがこの段階です。

整理しますと 初心のうちは相手の協力が入りますが

熟達してくると相手の妨害があっても

技を掛けられるようになります。

先程の例は初心者の稽古なのに

上級の稽古をやっているのですね。

これで上達できたら奇跡と言うものです。

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          令和5年1月24日

3.掌の内の使い方(83-3)

手の内の締めとも言いますが

要は肩甲骨からの力を如何に掌に通すか

と言う事です。

肩甲骨、肘、掌を連動させて使います。

當然ですが掌に来た力は

柄を通り刀身に行き、斬る力に変換されます。

動画ではキックミットを下腕部に装着し

木刀で打っていますが

両者の差は一目瞭然です。

手首の捻り、所謂、スナップ打ちで當てた方より

掌の内を締め、刃筋を立て、掌の押し込みを使った方が
強いエネルギーを伝えられます。

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令和5年1月18日

2.掌打を當てる角度(83-2)

掌打は當る角度によって

効果が著しく変わってきますので

竜爪掌で説明します。

三角形の瓶を用意しました。

正面を當てるのですが少し角度をつけます。

小指側をやや前に出し

前方の掌の小指側の小天星と尺骨を使います。

こうすることで

肩甲骨、尺骨、小天星を連動させて使う事になり

パワーが向上します。

この場合瓶の正面全體を當てても

通常の掌底突きくらいの効果しか得られません。

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令和5年1月11日

83-1.歳の初めに

明けましておめでとう御座います。

令和5年卯年初めてのブログです。

今年は體幹を鍛えることを考えています。

腹筋、背筋、脇腹などです。

もう一つは武器を使っての技力の向上です。

具體的には木刀の素振りで

形意拳の劈拳の掌打、

太極拳の單鞭とか攬雀尾の双按などの

威力を向上させることです。

そのほかグローブを使ってのスパーリングも

やらなくてはいけません。

今年もやる事が多そうですね。

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令和5年1月3日

28.今年も色々ありました。(82-47)

武術をやる者として ロシアのウクライナ侵攻は

色んな意味で生きた教材となりました。

スポーツとしてやっているのなら兎も角 

生きるか死ぬかの瀬戸際での鬩ぎ合いは

凄まじいまでの教訓を残してくれます。

自分の損害を顧みずゴリ押しで目的達成を図る、

と言うのは現代社会が忘れている決着の着け方です。

我武者羅に突き進んでいくやり方に恐怖すら覚えます。

「技は力のうちにあり」と言われたのは

極真会館の大山倍達館長だったと

思いますが 至言だと思います。

初心を忘れず精進していきたいものです。

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                        令和4年12月29日

27. 蛇動運動(82-46)


畝る様な動きのことです。

ただ蛇は左右に身をクネらせますが

これは前後にクネらせるので

鯨やイルカの動きに似ていて

鯨動運動と言った方が良いかもしれません。

下からしゃくり上げるような動きです。

この動きを利用して拳打を打ち出します。

動画を参照してください。

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令和4年12月19日

26.拳頭を當てる(82-45)

拳法の究極の目標は相手を一撃で倒す事にあると思うのです。

いくら速くても 相手より手数が多くても

その威力がなく、相手を戦闘不能に出来なかったら

最後にやられるのは自分です。

その為には一打、一撃で相手を屠る

拳打の威力が求められます。

偶発的な接近戦でモノを言うのは

一打必倒の拳打なのです。

今、ウクライナとロシアが戦っていますが

どうやら戦線は膠着状態に陥っている様です。

こうなると両軍、血みどろの塹壕戦になります。

塹壕の中は狭くジグザグになっていて 

ここでの戦いは出合頭の偶発的な戦いになります。

咄嗟に相手にダメージを与えられるもの、

拳骨、棍棒、拳銃シャベル、等だそうです。

咄嗟に相手に一撃を与えられるモノが役立つのです。

悠長に時間を掛けてる暇はないのだと言う事がわかります。

まさに「兵は拙速を尊ぶ」になるのです。

咄嗟に瞬間的に一撃で、となります。

ですからまずやる事は 一にも二にも

拳打の威力を揚げる事となります。

その為の「拳頭を當てる」と言う事です。

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               令和4年12月13日

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