體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

85-21.カラダを弛めるの効用

身體を弛めたら良いと云うのは

理解しているつもりでも

實際には如何でしょう。

ここで面白い発見がありました。

それは立ち方です。

真っ直ぐに立たない方が

弛むことがあるのです。

それは八卦掌、

それもシンコウシキ八卦掌を

稽古している時に氣付きました。

身体は多少内側に傾けます。

歩く時は爪先の方向にではなく、

内側に傾ける様に

歩きます。

これがしっかりと出来る様になると

身體が弛み、

技の効きが格段によくなります。

ただ、今までの癖がつい出て 

真っ直ぐに歩いてしまいます。

慣れる迄 

かなり時間がかかります。

コツはスピンの時 體軸を傾けるのです。

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令和七年六月四日

85-20.形意拳でのネジり

形意拳の 劈拳での捻りについて紹介します。

形意拳を始めて間もない頃、

劈拳を打ち出すとき、

両下膊を擦り付けて打ち出す様に

指導されました。

何のためにそうするのかも解らずに

言われた通りにやっていました。

下膊を擦り付けて打ち出すと 

やりづらいのです。

ところが纏絲 

つまり捻りを使って勁を打ち出すと 

この稽古の意味が

よくわかるのです。

螺旋状に

相手の身體に

拳打や掌打を食い込ませる

方法の修得法ですね。

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令和七年五月二十七日

85-19.捻りの効用

捻りを利用して拳打を打ち出すと威力が上がります。

ストレートを打ち出す時

そのままで打ち出すのと、

捻りを利用して打ち出すのとでは

自分の體感ですと(かなりテキトーですが

数百倍の差がある様に感じます。

ネジを回して揚げるジャッキアップでは 

人力でネジを回すのに

かなり重たいものでも持ち上がります。

ただ、速度と距離は出ません。

そこで工夫です。

ピッチという概念があります。

ネジが一回転する時

どれくらいの距離をむのかを表すのです。

普通の人はピッチが一センチメートル未満か

もしくは空回りしてます。

これを五十センチか一メートルくらいに設定できると

人體へも使えます。

指先で軽く触っても

跳び上がるくらいに効きます。

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令和七年五月二十二日

85-18.肘を内側に入れる

このことは武術の世界ではよく言われています。

これは纏絲を利かせるためなのです。

纏絲を利かせて 撥する勁力のことを

纏絲勁と言います。

ただ この技術は誤解されて伝わっています。

まぁ 誤解というより正確に伝わってない、

と言った方が正しいかもです。

それは何かというと 

通常一般に伝わっているやり方ですと 

勁力が相手の體内に伝わりません。

拳打が相手に當るまでに

纏絲の動作が終了しています。

しかし 本来の目的は

勁力を相手に伝達して倒すことにあるはずです。

ですから纏絲を

本来の目的通りに使おうとするならば 

拳打なり掌打なりが

相手の身體に當ってから撥する、

つまり纏絲が相手の身體に喰い込み

内部でエネルギーを發するのを良し、

とするはずです。

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令和七年五月十六日

85-17.事実と論理

今回のテーマは 

稽古の質を向上させるのに大切なことです。

動画で説明します。

これは稽古の主旨を

しっかりと説明してなかった私のミスなのですが

居合刀の素振りの時 

両肘を伸ばす様に指示しています。

理由はその方が

両肘の力を 

居合刀に有効に伝達できるからなのです。

一、前の肘を伸ばし 後ろの肘は緩めておく

二、後ろの肘を伸ばし 前の肘は緩めておく

三、両方の肘を伸ばしておく

四、両方の肘を緩めてた時

以上です。

それぞれの状態でどの時が最も強いのかを

試すつもりだったのですが

説明無しで 

始めたものですから

私と相手の単純な力比べ、

となってしまったのです。

これは肘の伸び具合で

力の入り方に差が出る、

つまり斬れ具合に差が出る

ということを確かめたかったのです。

一応単なる力比べなら相手の方に利があります。

では何故この様なことをするのか、

ということですが、

實際の闘いで長い時間力を

入れ続けられるということは出来ません。

全力の一割から二割 

あるいはもっと少ないのです。

この様な技はその様な時に有効に働くのです。

この動画では(三)の時が最も強くなります。

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令和七年五月七日 

85-16. 何故體術、氣功なのか

何故 太極拳や八卦掌は

體術や氣功に拘るのでしょうか。

答えは簡単です。

説明します。

太極拳の先人達は闘う時 

離れて闘うより

接近して闘う方が有利なのではないか

と氣がついたのです。

しかし接近していると力を使い難いのです。

そこで

吾々が通常使用している

筋力を使わない方法を開発したのです。

氣とか

シンクロなどの體術的な方法です。

先人達は長い年月をかけてそれらを開発しました。

氣を沈めると

通常より少ない力で相手を制することが出来る、

というのもその一例です。

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令和七年四月三十日

85-15 . 劈拳で試す

騎乗しての斬り付けを

形意拳の劈拳で試してみます。

動画を参照して貰えばわかると思います。

劈打で當てると軽く跳びます。

劈打を当てる時 

當った反動 肘が曲がったり

肩甲骨が退がったり

しない様にするのが難しいです。

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令和七年四月二十三日 

85-14.刀の素振りと太極拳の連関

普通はこの二つは何の関連もないと思われていますが、

よくよくみてみると

と云っても無理矢理関連付けたのですが

まあ あります。

この太極拳の套路、攬雀尾ですけど、

此処の「採」という所の動きと似ています。

動きというより動きの中身です。

實はこの様なことは他でもあります。

別に刀の素振りでなくとも構わないのですが 

私のところではこの「刀の素振り」を

拳法、體術の基本練習として学んでおります。

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令和七年四月十六日

85-13.騎馬での刀法を考える

今回のテーマは前回の続きです。

立っている相手に斬りつける場合は

自分の脇に刃を寝かせる様にします。

この様に 横をすり抜ける様に斬る場合は

問題無いのですが

真正面から斬りつける場合は如何でしょう。

刃先を斜め上に向け前方に

平行移動します。

斬りつける動きをしないのです。

形意拳の劈拳を想定します。

通常は掌打を下方に振り降ろしますが、

騎馬の場合は振り降ろさずに 

肘を下方に湾曲させ指先は天に向け前進します。

この場合は馬に騎乗している訳ではありませんから 

一歩前進します。

文字にしますと

凄く煩雑になりますから動画を参照して下さい。

こうする事で

かなり少ない力で相手を打ち跳ばせます。

慣れるまでかなり時間がかかります。

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令和七年四月十日

85-12.騎馬での刀法

今回の題目もかなり変わってます。

騎乗しながら刀で斬りつけるとどうなるのか 

その反動をどう捌いているのか

氣になります。

考えてみました。

真横に一直線に刀を出して

斬って(動画では當ててます。)みました。

結果は自分が振り回されるか、

肩に強い衝撃を感じました。

一方斜めにして當ててみると相手が崩れます。

斜め度がキツイほど自分の受ける

衝撃は少なくなります。

ただ 相手から近くなり

相手の反撃を受けやすくなります。

このことから馬上で使う刀は湾曲している方が

使い易いことが解ります。

このことを形意拳の劈拳で使ってみると

面白い 興味深い事が判りました。

つまり 威力を出すためには 

必ずしも 強く打ち出す必要はなく、

それどころか

無用ではないか 

ということです。

掌打を打つ時 殆ど肘を伸ばし切らないで

下に湾曲させて

固定する様にして前方に進む 

だけで良いということになります。

このことはコロンブスの卵ですね。

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令和七年三月三十一日

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