體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

84-11. 腰を創る

腰を創るとか、腰を使うとか言うのは吾々

日本人には馴染みの深い言葉です。

それは 昔からそのような身體運用をして来たからでしょう。

腰が入っているとか 腰を入れるという言い回しは

現在でも普通に使って居ますからね。

しかし實際に腰を創るには、というと

その具體的なやり方は歴史の彼方に霞んでいます。

そこで参考にしたのが 刀を腰に挿すと言う動作です。

刀を腰に挿すと 否が応でも半身にならざるを得ません。

するとほとんど自動的に腰が出来るのです。

また 刀を抜くという動作は腰を開きます。

腰を回さずに引く、と言う動作は 

現代的な身體運用では難しいのですが

刀を抜く事で割と簡単に出来ます。

このために刀を抜くという動作を繰り返すことで

腰を創る事が出来る様になるのです。

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令和六年三月二十日

84-10 シンクロナイズ

シンクロのやり方の解説です。

二人で向かい合って立ちます。

相手を動かすのですが これが割と難しいらしく手こずって居ます。

相手も一緒に動いてあげると良いでしょう。

大體10cmから15cmほど。

左右にリズミカルに動かします。

崩す時は2cmから3cmほど余計に大きく動かします。

注意としては 一定の速さで 一定の力で動かし、

動かす距離のみ

2cmから3cmほど大きくすると言う事です。

と言うのも崩そうとして、

速く動いたり 力んだりしがちになりますから要注意です。

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令和六年三月十一日

84-9.訣別

八卦掌や形意拳、太極拳の武術を長年やって来たのですが

どうにも解りにくいモノに

勁とか氣とか丹田とかがあります。

まあ自分の未熟さが一番の要因だ、

とは判っているのですが

それでも五十年近く修行してきて

未だに良く解らないと言うのも如何かと思うのです。

それでチャイナの言葉と日本語と同じ漢字を

比較して見ました。

すると同じ文字でも異なった意味になっているものが

結構あります。

一つだけ取り上げてみます。

日本語でピストルは短銃とか拳銃とか言いますが

チャイナというか北京語では手槍というそうです。

歩兵銃、ライフル銃は歩槍、

機関銃は機槍と言います。

日本語では槍という文字に銃という意味は持たせません。

一衣水帯で同じ漢字を使っているからと言っても

内容は異なるのですね。

これに氣がついてから 實は武術の用語も

同じ意味に捉えるのではなく

異なっているのではないかと考えられるのです。

で、吾が國では「丹田」、「勁」と言った用語は

理解しにくいので『腰』、

と言った方がわかり易いと思うのです。

『腰』を極めるには半身になると解りやすくなります。

85歳になる男性に太極拳の蹬脚を指導するのに、

センターとか丹田とか言うより

半身になって『腰』の創り方を教えた方が

キチンと出来ます。

大體、片足立ちすら怪しいのですから。

それで日本式「和風」で行こうと思います。

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令和六年三月五日

84-8.  腰の入れ替え

腰の入れ替えをする事により打撃力をUPしています。

 

これはただ脚を入れ替えても何の変化も無いのですが 

腰を入れ替えると言う事が出来ると

腰が極まるため打撃力が上がります。

黒田鉄山先生の著書にこのことが紹介されており

自分で真似してみたら

意外と上手く出来たので拳打に取り入れてみました。

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令和六年二月二十六日

84-7. 半身の効能


半身には想像以上の効能があります。

動画を見て貰えば解りますが

腰が極まるため 體幹がブレずしっかりとしてきます。

動画では進むのを止めようとして居ますが 

半身の場合と 

そうで無い場合とでは全く違うのです。

これは他の動作でも同様です。

丹田に氣を沈めて、と言いますが

吾々 通常の日本人の場合は精神を落ち着かせる 

という以上の意味を感じ取ることは無い様に思います。

それよりも腰を極める 

と言われた方が解り易い様ですね。

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令和六年二月十九日

84-6. 刀を振る

今回久しぶりの動画です。

刀を振る事が按や突きなどの攻撃技に影響を与えるのか否か、

の實験をして見ました。

動画で判る通り想像以上の成果が出ました。

これから解

るのは昔の剣豪たちの素手の格闘能力の高さです。

實は 正直言って素手では空手家には敵わないのでは無いか、

と思って居たのですがどうしてどうして

かなりのレベルを持っているのですね。

つまりは刀の素振りは

拳法の練功法として有効で有る と結論づけられます。

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令和六年二月十二日

84-5. 型を正確に修得する

型の細かい所まで

正確に注意が行き届く様になるのには

結構な時間と手間がかかります。

まず通常の稽古では根氣が続かないでしょう。

肉體よりも先に精神が根を上げます。

特に中年以上の人はそうです。

その為には一つ一つの動作を丁寧正確に

覚えていく必要があります。

急いでやっては駄目です。

一つ一つの形を区切りながら覚えるまで繰り返すのです。

これはかなり単調な稽古になります。

意識は早くやりたがるのですが 

その逸る心を押さえ付けて 繰り返す必要があります。

それは覚悟 と云ってもいいでしょう。

大袈裟ではなく覚悟と呼ばれるものが要求されます。

意馬心猿という言葉がありますが 

まさしくそれで 自分の意識が思う通りにならないのです。

ですから 自ら自分の心に鞭打って

自分の心を従わせるのですね。

それが上手くいくと 

型もわりと楽に覚えられる様になります。

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令和六年二月一日

84-4.感覚を磨く

木刀と居合刀を振り比べて氣が着いたのですが 

この二種類の刀には明らかな違いがあります。

ちなみに単なるお飾り用の美術刀と居合刀

でもその違いは明確に分かります。

本当は真剣とも比較してみたかったのですが 

手元に真剣が無かったので断念しました。

居合刀を振ってから木刀を振って見ると 

風邪をひいて鼻詰まりを起こした時の様で鈍く感じます。

また居合刀と木刀を振ってから突きの

威力を比較してみると

突きの透りが異なります。

居合刀の方が良く透ります。

真剣だとその差はもっと有るかもしれません。

真剣を腰に差してた武士は

素手でもかなり使えたのでは無いかと思います。

後は立ち方の違いですね。

居合刀では腰を落として立たないと すぐ

地面を斬り付けてしまいます。

現代人のような棒立ちではなく蟹の様な

膝を横に開いた立ち方ですね。

ただこの様な立ち方は吾々現代人には

無理かも知れませんね。

長く立ってると下半身が疲れてしまいます。

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令和五年一月二五日

83-3 套路の稽古

套路の稽古で感じたことを書いていきます。

それは套路の稽古が細かい身體の使い方に

氣を配れる様になる事だということです。

例えば棍の稽古だと套路の稽古の前に

棍の扱い方を身に着ける必要がありますが、

棍の扱い方だけを稽古するというのは結構難しいのです。

また實際に色んな様式、やり方があり

それら全てに対応するのは不可能に近いので

套路の稽古と並行して学んで貰う必要があります。

言い換えますと 棍の套路の順序を学ぶと同時に

棍の扱い方をも学びながら稽古しているという訳です。

この二つのことを同時に行っているため

棍の習得に時間がかかる訳です。

また太極拳の單鞭という套路は

攬雀尾から入るのが一般的なのですが

右足の爪先を内側に捻り込む必要があります。

ところがこの捻り込みが不完全な為 

型が崩れ 技が効かない という事がままあります。

このために右の爪先を挙げ、

内側に捻り込めという指示を出します。

それでやっとまともに動くようになるのですが、

これも單鞭の套路をする度に指示しなくてはなりません。

上半身は單鞭の形をやり 

單鞭の形をやり 下半身は爪先を捻り込むという

二つのことを同時にやるという事が

最初は難しく 中々上達しない 

套路が覚えられない原因でもあります。

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令和六年一月十八日

84-2. 今年初めての稽古

久し振りに近くの公園で行いました。

少し風がありましたが概ね晴れて

氣持ちの良い稽古が出来ました。

最近は套路の稽古を主にやっています。

今まで功を自覚できるように練習してきたので 

套路にも功を入れられる様になりつつあります。

功の入った套路と 入ってない套路では

實用性に大差があります。

套路の形の良し悪しは見た目重視よりも 

實用性重視に変わりつつあります。

この後は対打、組手に進む予定です。

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令和六年一月十一日

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