體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

84-17. 技を使う

技とは 形と動きです。

正しい軌跡をなぞる事から始まります。

静止した形の技の開始から終了まで

正確に軌跡をなぞる事が要求されます。

大體の軌跡と動き(つまり型が)が身に付いたら

今度は相手に仕掛けてみます。

ここで相手に有効だったらOKです。

しかし殆どの場合はそうは上手くいきませんので

ここからが本當の稽古となります。

通常、技が効かない場合、

技を効かせようとして 力んだり、早くしてみたりしてしまい、

これでは単なる力技になってしまいます。

そのため筋トレをやったりしていますね。

吾が教室では通常とは反対に 

リラックスして より柔らかく、よりゆっくり

するように心掛けています。

ゆっくり 柔らかく型を稽古していますと 

ある時から技が効く様になってきます。

ただこれは自分の主観的な感覚であり 

他から つまり客観的に見ると

力強く早く見えるのです。

無駄をギリギリまで削ぎ落としたものなのです。

この場合 早いというのは「目にも留まらぬ早さ」というより

ゆっくり見えているのに 追い付けない」という様に顕れます。

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令和六年五月四日

84-16.武術の方角(捕捉)

前回の捕捉説明です。

南に朱雀、北に玄武、

東に青龍、西に白虎と配置したら 

今度は地球の方角から離れて活用します。

これが、ここのところが

吾々日本人には理解し難いところなのです。

つまり 青龍、白虎、朱雀、玄武を東西南北に拘泥せず

自分の正面を朱雀、背後を玄武、

左を青龍右を白虎として扱うのです。

余談ですが日本の家相が外れ易いのは 

南は朱雀、北を玄武、東を青龍、西を白虎と

固定して判断するからだと思うのです。

更に追加です。

東北は うしとら、 艮(ゴン)

東南は たつみ、  巽(ソン)

西南は ひつじさる、坤(コン)

西北は いぬい   乾(ケン)

と呼ぶ事にします。

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令和六年四月二十六日

84-15. 拳法、武術の方角

通常の太極拳は左右の移動が殆どなのですが

私のところで教えている太極拳は 

斜めへの移動もあるので 特に初心者には解り難い様です。

多分八卦掌の影響を受けているのだと思います。

風水の助けを借りてまとめてみました。

URLを貼っておきます。参考にしてください。

https://www.ndl.go.jp/koyomi/chapter3/s2.html

注意点として南北が逆になっています。

通常の地図は北が上になりますが 

これでは南が上にきます。

それから これは迷ったのですが

上に朱雀(すざく、  南を顕わす)

左に青龍(せいりゅう、東を顕わす)

右に白虎(びゃっこ、 西を顕わす)

下は玄武(げんぶ、  北を顕わす)

とします。

理由はその方がインパクトが強いからです。

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令和六年四月十九日

84-14. 走り方を学ぶ

随分と奇妙なことを言うと思われるかもしれませんが 

これは人間は認識的存在であると言うことを

理解されてたら納得されるはずです。

通常 吾々人間は何事でも学習してないことは

できないものなのです。

いや 自分は習わずとも出来た、

と言う人があるかもしれませんが

それも何処かで 氣がつかぬうちに身に付けていたに

過ぎないものです。

歩くことですらも学習することにより

出来る様になるのです。

昔 オオカミに育てられた子供という人が、

確かインドの話だったと思いますが、

いたそうです。

彼らは生きている間 四つ足で走り 

食事も皿にかぶりつく様にして食べてたそうです。

人間としての基本的な事すら習わないと出来ないのです。

ここに教育の必要があります。

本能で出来ることもあるにはあるのですが 

動物と比べるとその割合は

極端に低いのです。

走る事でも 走り方を習ってないと まともに走れないのです。

この場合足より腕の振り方から覚える必要があります。

それから足の動かし方、呼吸の仕方でともかく簡単ではありますが 

まともに走れる様になります。

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令和六年四月十一日

84-13. ウォーミングアップについて

武術の世界では

あまりウォーミングアップの必要性については

語られない様ですが 

先日の事 力が抜けなくて身体が硬い人に

アドバイスしようとして氣がつきました。

力を抜きなさいと言うよりも 

身體を暖める方が効果的なのです。

身体を暖めるのには ウォーミングアップ、

それに一番手っ取り早いのには走る事、

つまり ジョッギングです。

ジョッギングの目的は早く走ることではなく、

身體を暖め、関節や筋肉、意識を緩め 

動きやすくすることです。

大體ですが五分から

十五分も走れば良いでしょう。

軽く汗ばむ程度にします。

走る速さは子犬が走る程度です。

お喋りしながらで結構です。

呼吸が乱れて来たらやめます。

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令和六年四月三日

84-12. シンクロナイズについて

この動画でもシンクロのやり方を説明していますが

中々 難しい様です。

 

ここでは解り易いように

動作のシンクロナイズのやり方を説明しています。

解りやすく言うと

「坂道を転げている石を押してさらに勢いをつけてやる」

ということです。

動いている物體を同じ速度で押してやると力を感じない、

と言う事です。

それにさらに勢いをつけてやるだけです。

この時動きが乱れない様にする事です。

自動車でも急加速すると挙動が乱れて

事故を起こすことがあります。

四百メートルのドラッグレースを見てるとよく解ります。

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令和六年三月二十七日

84-11. 腰を創る

腰を創るとか、腰を使うとか言うのは吾々

日本人には馴染みの深い言葉です。

それは 昔からそのような身體運用をして来たからでしょう。

腰が入っているとか 腰を入れるという言い回しは

現在でも普通に使って居ますからね。

しかし實際に腰を創るには、というと

その具體的なやり方は歴史の彼方に霞んでいます。

そこで参考にしたのが 刀を腰に挿すと言う動作です。

刀を腰に挿すと 否が応でも半身にならざるを得ません。

するとほとんど自動的に腰が出来るのです。

また 刀を抜くという動作は腰を開きます。

腰を回さずに引く、と言う動作は 

現代的な身體運用では難しいのですが

刀を抜く事で割と簡単に出来ます。

このために刀を抜くという動作を繰り返すことで

腰を創る事が出来る様になるのです。

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令和六年三月二十日

84-10 シンクロナイズ

シンクロのやり方の解説です。

二人で向かい合って立ちます。

相手を動かすのですが これが割と難しいらしく手こずって居ます。

相手も一緒に動いてあげると良いでしょう。

大體10cmから15cmほど。

左右にリズミカルに動かします。

崩す時は2cmから3cmほど余計に大きく動かします。

注意としては 一定の速さで 一定の力で動かし、

動かす距離のみ

2cmから3cmほど大きくすると言う事です。

と言うのも崩そうとして、

速く動いたり 力んだりしがちになりますから要注意です。

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令和六年三月十一日

84-9.訣別

八卦掌や形意拳、太極拳の武術を長年やって来たのですが

どうにも解りにくいモノに

勁とか氣とか丹田とかがあります。

まあ自分の未熟さが一番の要因だ、

とは判っているのですが

それでも五十年近く修行してきて

未だに良く解らないと言うのも如何かと思うのです。

それでチャイナの言葉と日本語と同じ漢字を

比較して見ました。

すると同じ文字でも異なった意味になっているものが

結構あります。

一つだけ取り上げてみます。

日本語でピストルは短銃とか拳銃とか言いますが

チャイナというか北京語では手槍というそうです。

歩兵銃、ライフル銃は歩槍、

機関銃は機槍と言います。

日本語では槍という文字に銃という意味は持たせません。

一衣水帯で同じ漢字を使っているからと言っても

内容は異なるのですね。

これに氣がついてから 實は武術の用語も

同じ意味に捉えるのではなく

異なっているのではないかと考えられるのです。

で、吾が國では「丹田」、「勁」と言った用語は

理解しにくいので『腰』、

と言った方がわかり易いと思うのです。

『腰』を極めるには半身になると解りやすくなります。

85歳になる男性に太極拳の蹬脚を指導するのに、

センターとか丹田とか言うより

半身になって『腰』の創り方を教えた方が

キチンと出来ます。

大體、片足立ちすら怪しいのですから。

それで日本式「和風」で行こうと思います。

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令和六年三月五日

84-8.  腰の入れ替え

腰の入れ替えをする事により打撃力をUPしています。

 

これはただ脚を入れ替えても何の変化も無いのですが 

腰を入れ替えると言う事が出来ると

腰が極まるため打撃力が上がります。

黒田鉄山先生の著書にこのことが紹介されており

自分で真似してみたら

意外と上手く出来たので拳打に取り入れてみました。

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令和六年二月二十六日

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