體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

84-1 明けましておめでとうございます

新年初めてのブログです。

昨年は大変な一年でした。

今年は心機一転、良い歳にしたいですね。

さて改めて考える事ですけど 

やはり何をやるにも國語力というのが

最も大事だと思います。

物事を深く探究する為には色々な情報、

それの分析、評価と

最後には直感力がモノを言うのですが 

この直感力というものは何も無いところから

突然ポン、と出て来るのじゃなくて 

やはりそれまでの長い探究の結果

ある時 閃くように現れるのです。

これらはある種(情報、知識、分析)の量質転化化なのです。

これら全てが 所謂國語力と言われるモノだと

言えるでしょう。

ですから武術の研鑽の場合でも

十年や二十年くらいの修業では 

自分だけならともかく 他の人の参考にもならないでしょう。

「眼光紙背に徹す」となる為には

「読書百遍 意 自ずから通ず」

でなければなりません。

これが量質転化の在り方です。

ホームページURL        https://sekijuku.com

令和六年一月一日

83-40 背筋を伸ばす

前回の説明動画です。

背筋が伸びてる時とそうでない時の比較です。

軽く腕を伸ばして手を下げるだけなのですけど 

背筋が伸びてる時は

相手の體が崩れますけど 

そうでない時は崩れません。

下腹が前に出てたり

首、頸椎が前傾してたりすると 

やはり崩れないのです。

これは按出をする時でも同様です。

姿勢って大事なのだなぁと感じさせる實験になりました。

ホームページURL        https://sekijuku.com  

令和五年十二月二十六日

83-39 意念を扱う

形に「功」を入れることで形は技になる。

それを型という。

その為には「功」とは何ぞや

ということを理解しておくことが必要になる。

功とは意識の實體化したものと思えば良いだろう。

意識を指先まで流して動かす。

攻のない形だけの型は役に立たないので

力を入れることで代用しようとするのであるが、

これが力を抜けない最大の理由であろう。

歳を取ると胸椎が丸くなるので

意識して胸椎を伸ばす様にしなければならない。

背骨が真っ直ぐに伸びて来ると

意識が腹までスッと落ちていくのを感じられる。

腹に落ちた意識は下腹部に集め さらに脚まで落とす。

カカトから足先まで意識が行き渡るとドッシリとした 

所謂 上虚下實となる。

その状態を保ちつつ型を演じる。

すると手足の先を少し意識してやるだけで技が効く。

型になったのである。

ただここまでできる様になっても 

今までのクセでつい腕力を使ってしまうことがあるので

注意しながら動かす。

吾々は功を使える様になっても 

つい力を使った動きになりやすいので

ここは慎重に自分の意識を操作する様にしなければならない。

という訳で 

最終的には自分の意識をどう制御出来るかということになる。

ホームページURL        https://sekijuku.com  

令和五年12月21日

83の38  套路に中身を入れる

最近の稽古は套路が練功法になる様に工夫しています。

それでも練功法は練功法として

稽古する必要はあるのですが、

練功法の形式に捉われることなく

色んなやり方で練功ができるようになりました。

太極拳の開式一つ摂っても 

始めはそれが練功法であるとは認識できませんでした。

昔の人が太極拳の開式だけで三年は稽古してたと 

話には聞いていましたが

成る程と納得した次第です。

吾々は太極拳の発生地の人たちから見るとガイジンです。

同じ様には理解も修得も出来ません。

それで迂遠な様でもまず練功法を学んで見につけ

それから套路に中身を入れるやり方が

確實な套路の修得方法だと思います。

それでもここまで来るには

氣の遠くなる様な時間がかかるでしょう。

ホームページURL        https://sekijuku.com  

令和5年12月13日

八十三の三十七 形意拳の開式その二

形意拳の開式を研鑽しているうちに

見えて来るものがあります。

それは技をどう見るかということです。

技は形としてしか現せませんから

闘いの形態として捉えていることが殆どですが 

長年研鑽を積んでいるうちに

見えて来るものがあります。

それは技とは闘いの形式を学ぶものだけではなく 

その中身が重要なのだということです。

拳でいうと當たると相手が壊れる、

手刀だと斬れるということ、

もちろん實際に斬れるわけではないのですが 

斬れるように見えるということです。

これは相手に対して

破壊的な威力を与えられるということです。

その要点は身體の使い方にあります。

身體の使い方の深いところは意識の使い方、

コントロールにあるのです。

こうなって来ると

既存の考え方では間に合わなくなってきます。

意思、想念、感情の順に身體の運用力は上がっていきます。

何々しようとするより 

イメージする方が身體は操作しやすいのです。

もっと具體的に説明しますと 

ある動きをするのに手がどう、足がどう、動きがどうと

考えながらするより

ある動きの姿を思い描きながらする方が 

よりレベルが上がりやすいのです。

これは紙より薄く鉋掛けをする人のことや、

ミクロン単位で金物を削る職人がいると言う事實で

説明できると思います。

このような細かい作業をする場合

手足がどうのこうの言っていられないと思うのです。

吾が形意拳でも最後は

この様な想念を使うレベルになると言うことです。

ホームページURL        https://sekijuku.com 

令和五年十二月七日

八十三-三十六 形意拳の開式

形意拳の開式について説明します。

開式は開門式とも言います。

まず大鵬展翅式です。

私の所では半身になって行います。

左の掌と左の足を同時に出すのですが 

これが中々上手くいかないのです。

足の方が早くなってしまい弱くなります。

それで掌の方を早く出します。

掌が斜め四十五度位出たところで足を出すと強くなります。

次の右拳も腰の動きと合わせるのですが 

これも腰が早く動いて

拳が後からついて来る場合が多いのです。

そこで拳は腰から臍を通り

正中線を下から上へ上がり 

喉から口のほうへ移り 

口から拳が出るようにして

それから腰を動かします。

すると拳が強くなります。

その後の左の劈勢も 

通常は右の肘から打ち出すのですが 

これもチグハグになりやすいので

左の掌は右の肘から動かし 

右拳と左の肘が重なるくらいまで出してから

打ち出します。

文字にすると面倒ですが

動画を見て頂くと理解しやすいでしょう。

これらは熟達してきたら正規のやり方で行います。

令和五年十一月二十七日

83-35 身體の使い方

二ヶ月ぶりのブログ更新となります。

屋根の修理中転けて地面に落下、

ドクターヘリで大学病院に緊急搬送され、

入院してました。

鎖骨と肋骨八本、肩甲骨を骨折し、

内臓にも損傷がありましたが 何とか回復しました。

呼吸が本調子ではなく痛みもありますが

まあ何とかやります。

動画を観て頂けると分かりますが 

肚を前脚に載せ、地面からの反発力を

感じ取りながら立ちます。

動画のような棍の持ち方では力が入らないのですが 

肚と反発力を使うと

素晴らしい威力を発揮します。

棍を肩に担いで受けたのですが

潰されてしまいました。

ホームページURL        https://sekijuku.com 

令和五年十月三十日 

83-34  手刀

所謂 空手チョップのことですが 

これが何故 手刀と謂れて居るのかを考えて見ました。

手の指を揃えて伸ばした形から

手刀と謂れている様にも思えます。

が、少し違う様にも思えます。

刀の素振りをやってみて判ったのですが

刀を振り下ろす時の掌の形とか

動きに関連していそうです。

因みに 此れは木刀とか竹刀では氣づけませんでした。

刀(模造刀でも可)の

刃筋を乱さずに振り下ろす動きが 

質的変化を起こすことで、

単なる掌の動きが手刀(て かたな)になる、

ということです。

つまり刀の素振りは手刀の修得に繋がると

いう訳です。

ホームページURL        https://sekijuku.com  

令和五年八月二十三日

83-33. 時が過ぎれば

最近 痛感するのですが

思ってた以上に足腰が衰えているみたいです。

一つには 脚の使い過ぎで

膝関節を悪くしていることもあるのですが

それにしても弱すぎです。

「羹に懲りて膾を吹く」という諺がありますが

まさしくそれですね。

そこで膝関節に出来るだけ負担を与えない方法での

トレーニングを考えて見ました。

脚の爪先に重心を移し、腰を低くする。

これで大分回復しました。

しかしながら

自分は人並み以上に足腰は丈夫だと

慢心してしまった結果がこれです。

「常に初心忘るべからず」で精進しないといけないと思いますね。

昨日の台風で一日中停電してしまい

パソコンも使えなくなり

電気のある生活のありがたさを實感しています。

ホームページURL        https://sekijuku.com  

令和5年8月16日

83ー32.  錘と功

足首に錘をつけるということを

功との関連でやって見ました。

動画を参照して下さい。

通常 土台を強化する場合 

足首の錘の重量は重い方が良いと思うのですが

バランスとの兼ね合いでそうとも言い切れません。

動画の様に左側が二キロ

右側が五百グラムで強くなるのですが 

これを左四キロ、右一キロにしてみても

返って弱くなります。

これは左右のバランスは取れても

上下のバランスが崩れるのだろうと思います。

このことから足首に錘を嵌める事で

功を深くする事が出来るのですが 

それもある一定の限られた範囲内でのみ、

と言えると思います。

前回のブログで書きましたが 

この足首に装着した錘の代わりに、と言うか

本来はこちらが主なのですが 

套路をやる事でも功を深くする事が出来る訳です。

ホームページURL        https://sekijuku.com

令和五年八月八日

Page 5 of 10

Powered by WordPress & Theme by Anders Norén