體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

八十三の三十一.功の説明

今回動画を用意してたのですが

撮影が上手くいかず

失敗しましたので 動画無しでやります。

功の働きを説明するのに人を押してその効果を見ます。

馬歩で立ってる人を横から押します。

次に押す方の足首に500gの錘を装着して押します。

功が深いと錘無しでも動かせますが

通常は錘有りの方が動かせます。

今度は站樁をしてから押します。

形が不正確な場合は押しても動きませんが

站樁の形が正確ならば功が出来て動かせます。

この場合 站樁は足首の錘と同等の働きを

しているわけです。

この時 站樁も足首の錘も 功が出来ていると

表現します。

令和五年八月一日

83-30.審査

そろそろ審査を考える時期となりました。

今まで全部一緒くたにして来ましたけど

ある程度自分の實力を客観的に

知っておいた方がいいと思うのです。

自分の技の出来上がり、

威力を知ることと、その技がどれくらい相手に対して

使えるのかを自覚しておく事です。

技の威力は功の深さで見ます。

功が深ければ

深いほど技の威力、キレが増します。

また相手に対してどれくらい使えるか、というのは

初めは組手や対打で観ますが

最終的には 組手、対打ではなく

ある指定された型、套路の仕上がりで見る様にします。

まずは技の威力ですが

双按、掌打で観ますが

この時 細かい条件を設定します。

套路をやってから掌打を放ちます。

詳細は後ほど現場で説明します。

初級レベル、中級レベル、上級

レベルと区分けします。

技の使い方は後ほど説明します。

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令和五年七月二十八日

83-29.天井を見る

先日 新聞の記事で 

猫背を治したいなら天井を見ると良い 

という記事を見つけました。

要点は ただ背中を反らせるというのではなく 

天井を眼で観る というところにあります。

眼でしっかりと観て 認識することで身體に

対する影響力を高めるというわけです。

自分は背筋はしっかりとしてる、と

思っていたのですが 

三点倒立をして見て 

その違いを認識することが出来ました。

天井を観てからの三点倒立がやり易いのです。

自分でも氣が付かぬうちに胸椎が

歪んでいたのです。

按や拳での打撃が効かないのは

背骨が歪んでいる事もあるのだ、

とも氣がつかされます。

天井を観ることで本来の威力を回復します。

後は 歪みが是正されることで身長が伸びますね。

まあこれは元に戻るのだと思いますけど。

大體3乃至4cm位は伸びます。

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令和五年七月十八日

八十三の二十八.足の裏

樁法の説明です。

これは王向齊伝の杭樁法です。

通常の站樁法や套路の稽古でも使えます。

初心者のうちは足裏の湧泉穴(土踏まず)を意識して立ち、

中級者になると脚跟(踵)を使い、

上級者では脚前掌(上足底、爪先)を意識して立ちます。

套路の稽古時も初心者は湧泉穴に意識を墜とし、

中級者は脚跟に墜とし、

上級者になると脚前掌に體重を載せると良いでしょう。

以前から太極拳の名人の人間離れした跳躍力に

納得行かなかったのですが

これで氷解しました。

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令和五年七月十一日

八十三の二十七.太極拳の棍

以前からやろうと思ってた太極拳の棍法を始めました。

身心を調えるのと

棍の基本的な扱い方を身に付けるのに手頃です。

武技を身に付けるのに

素手だけでは理解し難いところがよくわかりますし、

ゆっくり動きますので

自分の理解が浅かった所もハッキリして

身體の隅々まで意識が通る様になります。

ただ 精神的には疲れますね。

しかし そのせいで素手の武技にも良い影響を及ぼし 

技のキレも良くなります。

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令和五年七月四日

八十三の二十六.氣のレベルを上げると謂う事

前回までの話で

吾々は兎に角、

何が何でも氣のレベルを上げる必要があるという事が

理解できると思います。

筋トレみたいに外からの働きかけでするトレーニング

所謂外功法ではなくて 

内から 呼吸法に意念と運動を合わせて働きかける

内功法を用に耐え得るレベルまで仕上げる事ですね。

ただ内功法は人によっては

どうしても受け付けぬ者もあります。

縁がなかったという事です。

無論 当たり前ですが 内功法との合性が良い人でも

五年や十年くらいの稽古で

どうにかなる様なシロモノではなく 二十年、三十年で

どうにか實用になるといった感じです。

まあ 五年、十年でもそれなりに使えはしますが。

焦らずに氣長に修行する事です。

令和五年六月二十九日

八十三の二十五. ホクロと氣

先日 運氣を上げるホクロ 

という記事を目にしました。

何でも付けボクロでも

効果があるという触れ込みです。

早速試しました。

効果は覿面です。ありました。

色々と試して見て氣が付いた事があります。

ホクロの位置、数で効果に差があるという事です。

それから氣のレベルが上がると

突きや掌打の威力が上がります。

もう一つ驚いたのが氣のレベルが上がると

関節技が効き難くなる事です。

というわけで八卦掌や太極拳、形意拳では

氣のレベルアップが出来ないと

そもそも拳法として役に立たないという事です。

この付けボクロを研究することで

思いも寄らぬ成果がありました。

あとは套路をやるのもそうですね。

ただ 套路を氣のレベルアップにするのは

結構大変ですね。

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      令和五年六月二十日

八十三の二十四 武器術から素手格闘術へ

写真は笹百合です

巷間 素手の格闘術から武器を使っての格闘術へと

進化して行ったように語られる事が多いのですが

實際は少し異なる様です。

人類進化の歴史から類推して 

素手から武器術へと進化して行った様に思われがちなのですが 

現在使われている素手の格闘術は 

原始人の素手の格闘術から発展してきたものではありません。

正確には原始人の素手の格闘術から

武器(道具)を使った格闘術へと進化した後

もう一度素手の格闘術へと変化しています。

これは一つには武器を持ってない状況で

闘わざるを得なくなった時、

二つ目は持ってた武器が破損したりして使えなくなり

やむなく 素手での格闘になってしまった場合などが挙げられます。

その場合できるだけ武器を扱った経験が活かせる様

素手の格闘形式を整えた様です。

これは少し深く研究すれば誰でも氣が着くと思います。

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令和五年六月十三日

八十三の二十三 體重の移動

余りにも簡単過ぎて笑ってしまいそうですが 

これが意外と出来ていないのです。

太極拳の套路で見かけるのですが

爪先が 明後日の方向を向いたままの人が

結構います。                         

その原因は二つあると思うのです。

一つは 例えば馬歩から左弓歩にする時ですが

右脚の爪先を内側に向ける時、

體重がしっかりと左脚に移っていたら

右脚は自由に動けるはずです。

それが出来ないのは、

つまり左脚への體重移動が

しっかりと出来ていないという証拠ですね。

そのために突きや掌打の威力が

充分発揮出来ないのです。

もう一つは 

右の爪先を動かすタイミングが

よくわからないのです。

これは右足に體重を掛けているのを

左脚に移す時、少し左脚に重さが架かったら 

右は少し楽になります。

その時 踵を軸に爪先を上げ内側に向けます。

爪先を着け 重心を徐々に左に移していきます。

この時 體幹と拳打、掌打を

重心の移動と連動させるのです。

一見簡単そうに見えますが

これが正確に出来ている人は少ないのです。

(出来ていたら軽い一打で相手を打ち倒せます。)

これだけでも拳や掌打の威力は増しますが

右爪先が内側に向いていたら、

打った拳や掌打の反動を後脚の踵に伝え、

それを再び拳とか掌打に反撥させることで

更なる威力の増強が望めます。

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令和五年六月七日

八十三の二十二・崩しの理解

鋸を使って説明します。

動画を見て貰えば一目瞭然です。

引くのと押すのと二つの方向に同時に力を加えます。

このイメージで崩します。

触れると崩れるということは 

一点に複数の方向に同時に力を加えるということです。

脳はこれを感知できないのです。騙されるのです。

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令和五年五月三十一日

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