八卦掌と體術のよもやま話

月: 2023年5月

八十三の二十二・崩しの理解

鋸を使って説明します。

動画を見て貰えば一目瞭然です。

引くのと押すのと二つの方向に同時に力を加えます。

このイメージで崩します。

触れると崩れるということは 

一点に複数の方向に同時に力を加えるということです。

脳はこれを感知できないのです。騙されるのです。

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令和五年五月三十一日

八十三の二十一・脳を騙す

今回のテーマもちょっと面白いです。

闘いの前に相手が攻撃できないように

封じるという事を前回云ったと思いますが 

それには幾つかの方法が考えられます。

力で封じるというのを先ず考えつきますが 

もっとスマートな方法があります。

其が「脳を騙す」という方法なのです。

人間の脳は同時に二つ以上の方向に働く力は

認識出来ないと言われております。

このやり方で相手に接触しながらバランスを崩し、

不安定にし、攻撃できないようにするのです。

無論相手も簡単にはそうはさせてくれないでしょう。

練習あるのみです。

初心のうちでは難しくても徐々に上達します。

此処まで来るとこちらは自在に攻撃できますから 

相手への攻撃はしなくとも「勝負あり」でしょう。

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令和五年五月二十三日

八十三の二十.対打を考える

實際に闘いを始める前にやっておく事があります。

どの様な場合でも必要なのですが 

終始闘いの主導権は自分が持っておくという事です。

ですから不用意に相手に攻撃をさせてはいけません。

相手からは攻撃を出来難い様にしておく必要があります。

仮に相手に攻撃をさせる場合でもこちらの意図する場所、

タイミングでさせるようにするべきなのです。

その様なことが可能なのかと思われるでしょうが 

それを可能にしたのが太極拳、八卦掌、形意拳なのです。

勿論百パーセント可能な訳ではありませんが

その様な意図で拳法体系が形創られているのです。

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令和五年五月十五日

83-19.刀を抜く(終)

取り敢えず「刀を抜く」のテーマは一区切りします。

「刀を抜く」ということを研究していてわかったのですが 

これは思ってた以上に深い内容を持っているようです。

「刀を抜く」という動作は

拳や掌打を打つ時の身體操作と酷似しています。

歩きながら抜き打ちにモノを斬るというのが出来れば 

歩きながらの拳打でも

相手が倒れるような打ち方ができるのです。

これは厚さ一寸の杉板を十箇所ほど吊るして

歩きながら割って行くのにも似ています。

身體操作が極まればそれ程困難でもないでしょう。

令和五年五月十一日

83-18.闘いを始める前に

相手が自由に動けない状態を創り出しておきます。

具體的には相手に接近し、密着して接触しておきます。

勿論 相手はそれを嫌がり離れようとしますから 

こちらは自在に動いて 

相手が自由に動けないようにします。

太極拳では貼、粘、連、随と云い、重視してます。

動画では棍を木刀で制し

コントロールしていますが 

素手で稽古するよりこのように道具を使う方が理解しやすいし

やりやすいのです。

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令和5年5月1日

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