套路の稽古で感じたことを書いていきます。

それは套路の稽古が細かい身體の使い方に

氣を配れる様になる事だということです。

例えば棍の稽古だと套路の稽古の前に

棍の扱い方を身に着ける必要がありますが、

棍の扱い方だけを稽古するというのは結構難しいのです。

また實際に色んな様式、やり方があり

それら全てに対応するのは不可能に近いので

套路の稽古と並行して学んで貰う必要があります。

言い換えますと 棍の套路の順序を学ぶと同時に

棍の扱い方をも学びながら稽古しているという訳です。

この二つのことを同時に行っているため

棍の習得に時間がかかる訳です。

また太極拳の單鞭という套路は

攬雀尾から入るのが一般的なのですが

右足の爪先を内側に捻り込む必要があります。

ところがこの捻り込みが不完全な為 

型が崩れ 技が効かない という事がままあります。

このために右の爪先を挙げ、

内側に捻り込めという指示を出します。

それでやっとまともに動くようになるのですが、

これも單鞭の套路をする度に指示しなくてはなりません。

上半身は單鞭の形をやり 

單鞭の形をやり 下半身は爪先を捻り込むという

二つのことを同時にやるという事が

最初は難しく 中々上達しない 

套路が覚えられない原因でもあります。

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令和六年一月十八日