型の細かい所まで

正確に注意が行き届く様になるのには

結構な時間と手間がかかります。

まず通常の稽古では根氣が続かないでしょう。

肉體よりも先に精神が根を上げます。

特に中年以上の人はそうです。

その為には一つ一つの動作を丁寧正確に

覚えていく必要があります。

急いでやっては駄目です。

一つ一つの形を区切りながら覚えるまで繰り返すのです。

これはかなり単調な稽古になります。

意識は早くやりたがるのですが 

その逸る心を押さえ付けて 繰り返す必要があります。

それは覚悟 と云ってもいいでしょう。

大袈裟ではなく覚悟と呼ばれるものが要求されます。

意馬心猿という言葉がありますが 

まさしくそれで 自分の意識が思う通りにならないのです。

ですから 自ら自分の心に鞭打って

自分の心を従わせるのですね。

それが上手くいくと 

型もわりと楽に覚えられる様になります。

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令和六年二月一日