説明します。
素手の武術は
刀、剣、槍の武術の後から発達しているからです。
ヒト、人類の格闘は 確かに牙や爪で噛んだり
引っ掻いたりから出発しているのですが、
ヒトが道具を使い、先を尖らせ、
あるいは鋭くして使うことを覚えてから
アタマの働きが急速に良くなって行きます。
つまりここが人類文明の原点とも言えます。
爪や牙を使っている時と、道具を
この場合は刃物ですが
使う段階の大きな差は
自分の経験を後の世代に伝えているか否か
という点にあります。
つまり技術の蓄積があるのか否ということです。
それからもう一度 素手の戦いに戻ったのです。
道具この場合は武器術ですが、
武器を使うときの身體の運用法を
素手の闘いに使ってみると
思いのほか上手く行ったというのが
素手の格闘術の始まりなのでしょう。
何故なら道具というものは使いこなす事で
その働きが 仕事が
格段にレベルアップする事がわかるからです。
足の運び、力の入れ具合で差が出るのなら
それを素手の格闘に使わぬという法はありません。
ただ単にガムシャラに體を動かしての格闘より
経験値に裏付けられた闘いの方が勝てるとなれば
それを選ぶでしょうから。
吾々日本人は 日本刀を使っての闘い方から学ぶ方が
より深く学べようというものです。
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令和六年六月十三日