前回のブログでも紹介しましたが
通常の街中での格闘の場合の
一応の目安は
バケツに四リットルの水を入れて
振り回した時の衝撃で間に合いますが、
さて實際は如何でしょう?
フルコンタクト空手の試合を見てますと、
試し割りでは カワラやレンガ、氷柱などを割る猛者たちが
試合では それほどの威力の冴えを
見せてくれないのは 何故か?
これは技の威力が
減衰しているからではないのでしょうか。
その理由の一つが
技の衝撃力が逃げている為だろうと思うのです。
突きや蹴りが當った瞬間
相手の體が後に動いています。
この時 衝撃が逃げているのですね。
倒れたり 壁に押しつけた相手に
突きや蹴りを放つと威力が増す事を 経験上知っています。
これは威力が逃げないからなのです。
これを突き技に取り入れます。
下向きに突く様にすると逃げません。
もう一つは突きの衝撃力の計算から判るのですが
突きの速度を上げる事です。
速度の二乗に比例しますから。
ただ吾々は 此れとは別のやり方を取ります。
質量を上げるのです。
拳ではなく、體重を利用するのです。
腕は腕の筋力で突くのではなく
體の重さを伝達するための導体として利用します。
このためには太極拳の様に
ゆっくり動いた方が突き技を修得しやすいでしょう。
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令和六年七月九日