體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

85-4.他の方法を学ぶときの注意

武術には

色々なやり方があります。

どの方法でも宜しいのですが

一つだけ注意しておく必要があります。

それは ある特定の方法を学んでいる時には 

別の方法とごちゃ混ぜにしない

と言う事です。

必ず あるレベルに到達するまでは 

最初に選んだ方法だけにしないと 

どちらも身に付きません。

實はこれが この事が

沢山の技、套路を覚えても無意味だという証明にもなります。

沢山やっても 身についている、吾がものになっているのは

最後に覚えたものだけ、という事です。

時々 この技や套路よりあっちが良い、

とか言ってごちゃ混ぜにしてる人を見ますが

単なる自己満足にしか過ぎないのです。

そんなに良いものなら 

今習っている流派なり教室なりを辞めて 

自分が良いと信じているモノなり、

流派なりに転出すれば良いだけの話ですから。

長い間続いているものには 

側から見ただけでは判らない良いものがある、

と思うのです。

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令和七年一月晦日

85-3.受け身

私のところでは掌打や拳打を實際に受けてみて 

技の出来上がりを試す

ということをやっていますが 

受け方が不味いと怪我をする事があり、

危険です。

氣を使った技法を受けると 

今までの身體の動きと異なった

想定外の動きをすることがあります。

これは多分 

技が神経の感覚を狂わせているのだと

思うのですが 

慣れてないと 受けられなくて地面に

激突してしまい

怪我をすることがあります。

通常の打撃によるダメージによるものとは

異質なもので 

見ているとよくわかります。

自分では受けた

積もりなのに受け切れてないのです。

そのため技が掛かり切る前に 

自ら跳んで

受身を取ることが必要になってきます。

早め早めの対応、注意が必要です。

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令和七年一月二十二日

85-2.練功法としての套路

私のところでも套路や用法の稽古はしてますけど 

メインでは有りません。

いくら套路や用法の稽古をしても

強くならないのです。

それと言うのも 技の威力というか利きが 

いまいちなのです。

それでその問題の解決というのが

練功法なのです。

そのため練功法それ単独での稽古もやりますが

套路そのもので練功法になるよう

稽古の中身を変える、

変質させる必要が有ります。

このことは吾が國の古来の武術、

剣術を稽古することで 

より一層はっきりしてきました。

含胸抜背という太極拳の基本の形一つ取っても 

今まで過去四十年以上教えてきたなかで 

これが出来ている人は 

唯の一人もいませんでした。

どうも言葉が空回りして

身體に響かなかったようです。

それが刀を抜く稽古を

半年ほどしていたら

皆できるようになってて驚きました。

更にそれ以外の練功効果も有り、

想定していた以上に上達してきてます。

此処まで出来たら

太極拳の練功法でも上達が望めますね。

というわけで套路でも

練功効果が認められるようになりました。

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 令和七年一月十五日

85-1.新年おめでとう御座います

令和七年 初めての投稿です。

シナの武術の練功法は 

吾々日本人にはどうにも理解も修得も出来難いものだ、

と以前にも投稿したことがありましたが

その続きです。

ただ このことは深くやらない場合には

問題になりません。

シナの武術の練功法の代わりに 

吾が國古来の武術、

この場合は剣術をやります。

それに全ての深い術理が備わっている様です。

居合刀を使った稽古をしていましたが 

最近八卦剣の稽古をしてみて

驚きました。

以前 深い術理が解らなかったのが

理解できるようになったのです。

尚、この八卦剣は 

一応 八卦單剣としておきます。

實戦的な套路と言うよりは

整体、練功法に重きを置いたものとなります。

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令和七年一月八日

84-49. 組手、対打の入り口

今回は今年最後のブログになります。

組手や対打を稽古する場合 

難題になるのが 相手の攻撃にどう対応するか、

と言う根本問題に行き當たります。

シロートほど相手の攻撃に対応出来ない場合が

殆どのですから。

今回は 拳打に限って説明してみます。

相手の拳の速さは初心者ほど 

目で追えないのです。

慣れたらそれほど速くもないのですが、

初心者ほど 恐怖の為にパニックを起こし

盲になってしまうのです。

これをどうにかしなければなりません。

拳の動きをよく観察してみると 

拳そのものの速さは目で追えないのですが 

手首や小手、肘の付近の速さは

それ程でもありません。

それで此処に目を付けます。

つまり拳を見るのではなくて、

手首や小手の付近をみると初心者でも

見えます。

そこで小手付近を狙って対応します。

これなら初心者でも

何とかなりそうですね。

もう一つは動きのタイミングです。

これは飛び込む様に動くのではなく

滑る様にします。

手は伸ばして差し込む様にするといいですね。

身體は半身です。

相手が来るのを待って動くのではなくて、

こちらから迎えに行くように動きます。

慣れると相手の動き出すタイミングが

判断できる様になります。

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令和六年十二月二十四日

84-48.鎖骨を吊る

この鎖骨を吊るというやり方は 

以前 クラッシックバレエの人から教えて

もらいました。

鎖骨を吊ることで姿勢を正しくし 

身體を軽々と動かせるようになります。

これを掌打や拳打に適用してみました。

動画の通りのことができます。

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令和六年十二月十七日

84-47.纏絲勁の實践

實際に用法に纏絲を使ってみました。

後脚の爪先を外側から内側へ捻って 

勁力を太腿、腰、胴體、両腕、両手

と伝達してみます。

動画の通り相手が跳ばされます。

もう一つは 前脚の爪先を外側から内側へと捻り

同様に両手まで伝達します。

今度はもっと跳ばされました。

勁力と力の関係について説明します。

勁力は速く、力は遅い。

勁力は軽く、力は鈍い。

絶対的なパワーは力の方が上です。

しかし勁力の方が速く作用しますので

結果、勁力の威力が強くなります。

この関係はガソリンなどの爆発物や火薬と

爆薬の関係に似ています。

火薬の燃焼速度は秒速三百メートルほどです。

これを爆燃と言います。

一方 爆薬の反応速度はいろいろありますが 

秒速五千メートルから秒速九千メートルほどです。

これは爆轟と言います。

ガソリンや火薬は火をつけると燃えます。

それが 毎秒数十センチメートルから三百メートル位ですが 

爆薬は燃えるのではなくて

爆薬の塊の中を

秒速数千メートルの速さで衝撃波が伝わるのです。

その衝撃によって

爆薬の分子構造が揺さぶられ分解しているのです。

見た目では同じ爆発でも 

爆燃と爆轟は別の現象なのです。

因みに火薬は火をつけると爆発しますが 

TNTやダイナマイトは ただ燃えるだけで爆発はしません。

爆発させるためには 

雷管で衝撃を与えてやる必要があります。

また爆薬の爆発は燃焼ではないので

水に濡れても爆発します。

これを勁力と力の関係に当てはめてみます。

力は勁力よりエネルギーは高いのですが 

反応速度が遅いため鈍く感じます。

それに対し、勁力はエネルギーは低くても

反応速度が速いため瞬間的に作用します。

ただ、力と勁力でがっぷり組んで押し合うと

勁力は力に負けることがあります。

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令和六年十二月十一日

84-4.一つを極めれば…

纏絲勁の稽古をしていますけど

脚から胴體、胴體から腕、腕から掌へと

勁力を伝達しています。

後脚の踵を軸にして、爪先を内側に捻り勁力を

発生させています。

雲手から單鞭への套路で稽古(単錬法と言います)で

やっているのですが 

纏絲勁の稽古の場合、(他の練功法の場合でも)

套路の稽古で修得するしかないのです。

それでしっかり身に付いたら

他の套路や用法でも使用できます。

ですから用法や沢山の套路を覚えなくとも

あまり 差し支えありませんね。

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令和六年十二月三日  

84-45.基礎練習の重要性

基礎練習の大切さは

いくら言っても 言い過ぎにはならないと思います。

私のところでは最近 

纏絲勁の稽古をやっていますが 

これがなかなか大変でした。

皆さん 私の所で稽古し始めて

大體十数年ほど経ちますが

その間色々な稽古をしてきました。

最初はミットを打つ稽古から始まり、

空手の基本稽古を数年、

長拳の稽古が数年、

太極拳の稽古も 陳式、楊式をそれぞれ数年、

その間に八卦掌、形意拳

棍に剣をと、と盛り沢山です。

これらは 大学における一般教養課程のつもりでやりました。

そして拳法一般の全體像が 大凡掴めた所で 

いよいよというか やっと纏絲勁の本格的な稽古です。

もっと早くやりたかったのですが

理解が追いつかず、身體の運用も

おぼつかず、で現在に至ります。

ただ、拳法の一般教養課程の修得に

タップリ時間と手間をかけたお陰で

今は面白いくらいに上達しています。

これは早い時期に

纏絲勁の稽古をしなかったおかげです。

本当言うと 

この一般教養に 二十年以上かけても良かったかもしれません。

しかし この歳になって 

後どれくらい寿命が残ってるかわかりませんので

まあこれくらいかな、と思っています。

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令和六年十一月二十七日

84-44 捻りの説明.追加

吾々がやってる捻りは 

外から内側に捻るものと 

内から外に捻るものとがあります。

(一応 肘のみに限定して説明します。)

捻る時 肩甲骨を連動させます。

そのために體の回転を 少し利用します。

外から内への捻りは

大きく螺旋運動ををすると使いやすいです。

内から外への捻りは

肘を胸前に持ってくるといいです。

これらは 

一つひとつ ゆっくりと稽古しなければなりません。

そうしないと體が覚えてくれません。

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令和六年十一月二十日

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