體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

85-29.五十周年

この七月の最後の日曜日は、

私が太極拳を始めた日です。

今から五十年前の暑い日、

国分寺市の神社に太極拳を初めて見ました。

二十年くらいは続けるつもりだったんですが

五十周年を迎えるとは思いませんでした。

今年 吾が國の古武術を基礎に据えてから

見えてきたものが在ります。

相撲の『四股』、『摺り足』と

功の深さとの連関がはっきりしてきました。

形意拳の『震脚』、

八卦掌の『しょう泥歩』と同類、同根だったのです。

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令和七年七月二十九日

85-28.體側を意識した時としなかった時

實際に どのように違うのか確かめてみました。

相撲のようにガップリ四つに組んで

確かめます。

予想通り 八の字に足を開き

體側を意識した時の方が

強靱になりました。

両脚が

地に埋め込まれたかの様です。

上體は柔軟に反りましたが

安定します。

前後に脚を開いている時は 

押されると

體が浮きまして

そのまま押し込まれています。

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令和七年七月二十一日

85-27.體側を使う(続)

前回 日本人とガイジンの違いを 

意識の使い方の相違が

身體の相違と

運動形態の違いとなって

顕れていることを説明してみましたが

一氣呵成となりましたので

理解しにくかったかと思います。

今回は歩行についてです。

吾々 日本人の歩行は

所謂ガニ股歩行と言われているものです。

白人サマみたいな

颯爽とした歩きにはなりませんが

これが いちばんラクで

早く歩けます。

また歩行の時 躓きません。

走る場合はちょっと異なります。

短い距離の場合は

そのままでも良いのですが 

長くなると少し変わります。

所謂半身となるのですが

體側の意識が弱いと やりづらいのです。

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令和七年七月十六日

85-26.體側を使う

日本人とガイジンを比べてみると 

結構違いが在ります。

それはガイジンは身體の前後が厚くて 

日本人は左右に広がって居ます。

このことは運動 というか身體の使い方に

結構大きな違いとなって

顕れているのではないでしょうか?

動物 特に犬が獲物を咥えて

頭部を左右に振っているのを見ると

身體を左右に振る動きが 

脊椎動物本来の動きではないかと

思えるのです。

吾々日本人はガイジンに比べ、

前後に動かす筋力が弱く、

左右に動かす力が

強いのではないのかと思えます。

そこで 先程のワンコの動きを

無理矢理当て嵌めてみると

ワンコの動きは参考にはなりませんかね。

まあ個人差はありますけど。

そこで『體側』を意識した動きです。

古武道で「腰は回すな、開け」

と言われているのも頷けます。

柔道の足払いの技も 

左右の動き 

所謂『體側』を意識すると良く判ります。

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令和七年七月八日

85-25.纏絲勁 難しい

『纏絲勁(てんしけい)』の修得は

難しいものがあります。

しかし その謎を解いて行くのも

愉しみでもありますが。

纏絲勁と言っても いろいろな形式が在りまして、

ドアのノブを回す様なもの、

その形式でも肘を内側に入れるもの、

外に回すものが在ります。

拳にも(タテ拳が主ですけど)

いろいろなやり方が在ります。

一般的には平拳(横拳)から

タテ拳に変化するものが主流になっています。

現在稽古しているものは

タテ拳から親指側を下に落として

「竪拳(たてけん)」が少し崩れた様になるものを

やっています。

掌打も 平掌の親指側が少し墜ち、

立掌【竪掌(じゅしょう)】の

変化みたいなものを使っています。 

竜爪掌(りゅうそうしょう)を

少し変化させた様なものですね。

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令和七年七月三日

85-24. 形意拳に纏絲勁を使う

劈拳に實際に使ってみました。

動画を見て下さい。

掌の平をそっと前に出し

捻るだけです。

掌の平そのものは

前に出しているだけです。

しかし 前脚の踏み込みが有りますから 

掌は掌打となっている訳で有ります。

崩拳でも

拳そのものは前に出しているだけですが

前脚の踏み込みが有りますから

(拳で突いてる意識はなくとも 推進力発生しております故)

正拳中断突きと

なっております。

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令和七年六月二十三日

85-23.氣を調えると謂う事

居合刀を抜く稽古をしていると

思う様に抜けない事が 

よくあります。

これは

左手での鞘を引く動作が

不完全なために起こるのです。

一般には

『腰を開け』と言われているものです。

これを無くすためには 

ゆっくりと 丁寧に刀を抜く

稽古を繰り返すしかありません。

まず 腰を開き、

左の手で鞘を引き、

それから右の手で刀を抜く、

といった動作をゆっくり、

丁寧に、愚直に繰り返す事です。

決して速く勢いよく抜く、

といった稽古では無いのです。

この動作をしていると氣が調ってきます。

それから氣が乱れぬ様に注意し、

徐々に早くしていきます。

まぁ、氣が調ってくると

速くする必要もなくなってしまうのですが。

これも氣功となります。

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令和七年六月十九日

85-22.礼儀作法と氣功

以前から感じてた事なのですが 

礼儀作法と氣功は 

かなり密接な関係に

有ると思うのです。

古人は人と人とが接する時 

有る動き、動作をすると

とても優美、優雅な感覚を感じることがあり、

やがてそれらが纏められ

整理されて 

礼儀作法として

後世まで伝えられたのだろうと思います。

實際に それらを見てきた訳ではありませんが 

多分そうなのだろうと思うのです。

氣功の稽古をしていると 

それらは氣の流れを整え、

良好にしている事がわかります。

吾が國古来の礼法、

藝道にもそれらが感じられます。

ということで 

これらは そのまま健康法にも連なる訳ですね。

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令和七年六月十一日

85-21.カラダを弛めるの効用

身體を弛めたら良いと云うのは

理解しているつもりでも

實際には如何でしょう。

ここで面白い発見がありました。

それは立ち方です。

真っ直ぐに立たない方が

弛むことがあるのです。

それは八卦掌、

それもシンコウシキ八卦掌を

稽古している時に氣付きました。

身体は多少内側に傾けます。

歩く時は爪先の方向にではなく、

内側に傾ける様に

歩きます。

これがしっかりと出来る様になると

身體が弛み、

技の効きが格段によくなります。

ただ、今までの癖がつい出て 

真っ直ぐに歩いてしまいます。

慣れる迄 

かなり時間がかかります。

コツはスピンの時 體軸を傾けるのです。

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令和七年六月四日

85-20.形意拳でのネジり

形意拳の 劈拳での捻りについて紹介します。

形意拳を始めて間もない頃、

劈拳を打ち出すとき、

両下膊を擦り付けて打ち出す様に

指導されました。

何のためにそうするのかも解らずに

言われた通りにやっていました。

下膊を擦り付けて打ち出すと 

やりづらいのです。

ところが纏絲 

つまり捻りを使って勁を打ち出すと 

この稽古の意味が

よくわかるのです。

螺旋状に

相手の身體に

拳打や掌打を食い込ませる

方法の修得法ですね。

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令和七年五月二十七日

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