體術のブログ

八卦掌と體術のよもやま話

八十三の二十.対打を考える

實際に闘いを始める前にやっておく事があります。

どの様な場合でも必要なのですが 

終始闘いの主導権は自分が持っておくという事です。

ですから不用意に相手に攻撃をさせてはいけません。

相手からは攻撃を出来難い様にしておく必要があります。

仮に相手に攻撃をさせる場合でもこちらの意図する場所、

タイミングでさせるようにするべきなのです。

その様なことが可能なのかと思われるでしょうが 

それを可能にしたのが太極拳、八卦掌、形意拳なのです。

勿論百パーセント可能な訳ではありませんが

その様な意図で拳法体系が形創られているのです。

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令和五年五月十五日

83-19.刀を抜く(終)

取り敢えず「刀を抜く」のテーマは一区切りします。

「刀を抜く」ということを研究していてわかったのですが 

これは思ってた以上に深い内容を持っているようです。

「刀を抜く」という動作は

拳や掌打を打つ時の身體操作と酷似しています。

歩きながら抜き打ちにモノを斬るというのが出来れば 

歩きながらの拳打でも

相手が倒れるような打ち方ができるのです。

これは厚さ一寸の杉板を十箇所ほど吊るして

歩きながら割って行くのにも似ています。

身體操作が極まればそれ程困難でもないでしょう。

令和五年五月十一日

83-18.闘いを始める前に

相手が自由に動けない状態を創り出しておきます。

具體的には相手に接近し、密着して接触しておきます。

勿論 相手はそれを嫌がり離れようとしますから 

こちらは自在に動いて 

相手が自由に動けないようにします。

太極拳では貼、粘、連、随と云い、重視してます。

動画では棍を木刀で制し

コントロールしていますが 

素手で稽古するよりこのように道具を使う方が理解しやすいし

やりやすいのです。

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令和5年5月1日

83-17.グローブを嵌めて

手首を振って拳を打ち出すやり方は

グローブを嵌めていても使えます。

ただ このやり方は通常以上に

肘を柔らかく使うことを要求されますが。

肩、肘をうまく使うというのは

肘を内側に入れ、肩甲骨と連動させるのです。

普通拳を打つときにはそれほど肩甲骨を意識しませんので 

だいたいは上手くいきません。

氣長に稽古して下さい。

動画では相手が後方に跳ばされていますが

兎に角力まないことです。

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令和5年4月24日

16. 柔拳の創り方(83-16)

手を開き掌を上に向けます。

手首は軽く曲げておきます。

手首を翻しながら軽く拳を握り 

人差し指の第二関節を突き出すようにします(中指でも可)。

針が糸を導くように 人差し指の第二関節が

手首、肘、肩を引きづり出すようにします。

肘は柔らかくし内に入れます。

肘が固いと この拳は効きません。

この時 肩甲骨も連動すると良いですね。

手首の振り出しで背骨から肩甲骨、肘、手首

拳尖と連動するわけです。

全身の脱力との連関で稽古して下さい。

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令和5年4月20日

15. 柔拳(83-15)

文字通り柔らかい拳です。

通常の拳は堅いモノを叩く拳ですが 

こちらは柔らかいモノを打撃するのに適した拳です。

柔らかなモノを突き刺さすようにするのと、

瞬間的に加圧して細胞膜を破断させる

ようにするやり方とがあります。

突き刺すやり方は

人差し指か中指の第二関節を突き刺します。

破断(もしくは断裂)させるやり方は

拳面(人差し指から小指までの付け根から第二関節までの部分)で

瞬間的に加圧します。

どちらも堅いモノを叩き潰すような稽古を

ある程度やってから

柔らかい拳の稽古を始めた方が良いかと思います。

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令和5年4月11日

14.シンクロ、もしくは誘導(83-14)

今回のテーマはシンクロですが

吾が國では

拍子を合わせると云ってもいいかもしれません。

まず左右に揺り動かします。

次にその動きに合わせて

左右どちらかに推し跳ばします。

やってみると分かるのですが

思ったように動いてくれません。

左右の動きのリズムに合っていないのです。

落ち着いて何度か揺り動かして

合うまで揺すってやります。

なおリズムに合っていても

跳ばそうとして

大きく動かし過ぎるとリズムが乱れますので

十センチから十五センチメートルほど

大きくするくらいで良いでしょう。

慣れたら左右どちらかに一度動かす事で

合わせられるようになります。

そこまで行くと

掌打や拳にも合わせる事が出来るようになります。

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令和5年4月3日

13.崩しの原理(83-13)

前回の追加捕捉です。

あらかじめ断っておきますが

「崩しの原理」はこれだけでは無く 

たくさんあるうちの一つに過ぎませんので

誤解なきようにお願いします。

人間の脳は

同時に二つ以上の動きは感知できないと言われています。

この場合も

水平方向の力は感知できていても

垂直方向の力を感知できていないのです。

水平方向の力には対応していても

垂直方向の力には対応できず

崩されてしまっているのです。

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令和5年3月27日

12. 横と下と(83-12)

崩しの練習です。

崩しの基本的な考え方を理解してもらいます。

相手の手を取り横(水平方向)に軽く引きます。

次に軽く横に引いたまま下に下げます。

水平方向に引いたまま 垂直方向に力を加えるわけです。

すると崩れるのですが

この時水平方向と垂直方向の二方向 同時に

力を加えないと崩れません。

初心のうちはこの二方向同時にと言うのが難しいと思います。

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令和5年3月22日

11.均等に圧を加える(83-11)

體術の指導をしていて氣が着いたのですが 

初心者にとっては一定の力を加え続けると云うのは

かなり難しいようですね。

強くなったり弱くなったりして斑が生じます。

相手の手首を引きながら押さえると

崩すことが出来るのですが

一定の力で引っ張ると云う動作が

初心のうちはまずできません。

引っ張ってから押さえるのではなくて

引っ張り続けながら押さえるのです。

さらに引っ張ると云うのは横方向の動きですが、

押さえるのは縦方向の動きです。

異なる方向に同時に力を加える、

と云う動きもまた大変そうです。

もはやこれは筋力云々と言うよりは感覚の問題ですね。

感じる能力が重要視されます。

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令和5年3月14日

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