形に「功」を入れることで形は技になる。
それを型という。
その為には「功」とは何ぞや
ということを理解しておくことが必要になる。
功とは意識の實體化したものと思えば良いだろう。
意識を指先まで流して動かす。
攻のない形だけの型は役に立たないので
力を入れることで代用しようとするのであるが、
これが力を抜けない最大の理由であろう。
歳を取ると胸椎が丸くなるので
意識して胸椎を伸ばす様にしなければならない。
背骨が真っ直ぐに伸びて来ると
意識が腹までスッと落ちていくのを感じられる。
腹に落ちた意識は下腹部に集め さらに脚まで落とす。
カカトから足先まで意識が行き渡るとドッシリとした
所謂 上虚下實となる。
その状態を保ちつつ型を演じる。
すると手足の先を少し意識してやるだけで技が効く。
型になったのである。
ただここまでできる様になっても
今までのクセでつい腕力を使ってしまうことがあるので
注意しながら動かす。
吾々は功を使える様になっても
つい力を使った動きになりやすいので
ここは慎重に自分の意識を操作する様にしなければならない。
という訳で
最終的には自分の意識をどう制御出来るかということになる。
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令和五年12月21日