その前に何故 刀(道具)を使うと
経験の伝承が起きやすいのかについて考察していきます。
爪や牙を使ってた時には自分単體での闘いだったものが、
道具を使うということはもっと上のレベルの闘い、
もっと大きな獲物だとか、力のある獲物だとかを
標的にする様になったということです。
これは端的には知能の発達を意味しているということです。
また集団での狩りとかをやる様になってきて
意思の疎通を図る様になってきたわけです。
その段階になって他人の経験を集団で共有する事が
できる様になったわけです。
そうなると経験の蓄積が図られ、
方法の進歩もできる様になったわけです。
道具の使い方も単純なやり方から
複雑で巧妙な扱い方を模索し
効果、威力の向上が図られる様になりました。
すると単に殴るだけでも
より効果の高いやり方をする様になったという事です。
これは武器を使わない格闘でも同様であろうと思うのです。
素手の自然発生的な格闘より
効率の良い格闘(術)になっていくわけです。
これが素手の格闘術は武器術の後から発達した理由であります。
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令和六年六月二十一日