太極拳や八卦掌でもそうですが 

相手の力を使うと云う事について

理解不足と云うことがあるように思います。

技を掛けられて

相手が跳ぶと云う現象は 

技を掛けてる術者の力だけでは

無い様です。

勿論 術者の膂力というのを

無視は出来ないのですが

其れだけでは

説明が付かないのです。

技を掛けられてる被術者の生理的、

心理的な反応をうまく

利用しています。

技を掛ける時 

そのような相手の反応を利用して、というか

反応にシンクロする様にしているのです。

例えば相手が足を前後に開き

両手を前に出して

突っ張っている様子を思い浮かべて下さい。

その突っ張っている手なり、

胸なりを軽く叩きます。

普通はそのまま何事もないのですが 

この時の 相手の、被術者の體内の力の動き、

エネルギーの動きを考えてみます。

前方から伝わったエネルギーは

胴體を伝わって後脚まで行き、

反動で術者の掌まで返ります。

この時の反動が被術者の體を

前向きに動かそうとしています。

術者は 自分の放ったエネルギーが

自分まで返ってくるのをイメージして打ちます。

それをもう一度被術者に返します。

すると相手は勝手に動き倒れてくれます。

もう一つは相手を打つ時 

こちらの意に沿う様に 

相手がこちらのエネルギーの方向に

シンクロしてくれるように、

相手の神経を刺激するような打ち方をします。

言葉にすると複雑で解り難いですが 

實際は自分のイメージが出来ると

わりと簡単です。

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令和七年二月二十五日